大峰山（おおみねさん）とは、奈良県吉野郡天川村にある山、標高１７１９ｍの山上ヶ岳（さんじょうがたけ）の事である。日本百名山のひとつに選ばれている。
　大峯山脈中にあり、最高峰である標高１９１５ｍの八経ヶ岳とは別の山で、一般に大峰山といえば山上ヶ岳を指す。
　山名は、開山した役行者が法華経第八巻を埋めた修験道の霊地である事が由縁で、他に八剣山、仏教ヶ岳の別名がある。
　未だに女人禁制を守っている修験道の山で、登山道の途中にも鐘掛岩（かねかけいわ）や西の覗と云った行場も有り、大峰山寺本堂の戸開けから戸閉めまでの間、修験者や登山者が多く訪れる。
　山には、大峰の名花といわれるシャクナゲとオオヤマレンゲなどが植生している。
　大峰山は、峻険な岩峰と深い渓谷が優れた山岳景観をつくり出している山である。