岩国城（いわくにじょう）は、山口県岩国市に建つ城。
　山城である「横山城」、麓の居館である「土居」から成る。
　城下と城を隔てる錦川には日本三大橋でも知られる「錦帯橋（きんたいきょう）」が架けられ、城下町はこの錦帯橋を基準に整備され栄えた。
　関ケ原の合戦後、周防二郡を分知された吉川広家によって慶長一三（１６０８）年に天守閣を建設。しかし完成から７年後、一国一城令により天守閣が破却とされ、山麓の土居には藩庁がおかれた。
　昭和三七（１９６２）年に、本丸南側に復元天守が完成したが、これは麓からの見栄えを重視して建設されたもので、現在の天守は約３０ｍ離れた本丸北側に存在。これは平成八（１９９５）年に発掘、復元されたものである。