NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/1


海岸寺 Kaiganji 

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 海岸寺(かいがんじ)は、長野県との県境に位置する山梨県北杜市にある臨済宗の名刹である。
 養老元(717)年、行基が現在の地である津金山の南斜面に庵を構えたのが始まりとされる。
 海抜約1000mに位置し、天候によっては眼下に雲海を見ることができることから海岸寺という名が付いたといわれている。
 寛治年間(1087~1094)には新羅三郎義光が、京より玄観律師を同寺に迎え、国家鎮護の大道場として隆盛するも、天正一〇(1582)年の織田信長による甲斐侵攻の際、兵火によって堂宇の多くを焼失した。
 現在の堂宇の多くは中興の祖である即應宗智和尚により、寛文六(1666)年に再建されたものである。
 境内には江戸時代の石仏師が一〇年以上の歳月をかけて彫り上げた百体あまりの石仏があり、これを目当てに訪れる人も多い。
 四季折々の風景と共に、様々な表情を見せる石仏をゆっくりと巡ってみるのも良いかもしれない。
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2008/6/2


三本滝 Sanbon-daki 

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 長野県、乗鞍高原の中心を流れる小大野川。
 その小大野川の本沢と支流の黒い沢、無名沢にかかる三本の滝が三本滝(さんぼんだき)である。
 三つの沢を流れる三本の川がちょうど合流する地点の直上にかかっているため、三本滝という名がつけられた。
 50~60mの落差を持ち、並ぶようにたなびく白瀑は、それぞれが異なった趣を持ちながら、一箇所へと合流していく。
 その雄大で美しい瀑容から日本の滝百選にも選ばれ、長野県の指定名勝にもなっている。
 また、同じく乗鞍高原にある善五郎の滝、番所大滝と共に「乗鞍三滝」とも称されている。
 古来より乗鞍における山岳信仰の修験者達の行場であり、滝をのぞむ岩には不動明神と摩利支天の石仏が祀られていた。
 それぞれ滝つぼ近くまで降りていくことが可能であり、新緑の季節にはみずみずしいまでの爽快感、紅葉の季節には白い霧に暮れなずむ赤や黄色に色づく乗鞍の大自然を心行くまで堪能することができるだろう。
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2007/9/6


韮神山三十三観音 Niragami-yama-sanjuu-san-kannon Niragamiyama 33 Kannon Stone Statues

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 韮神山三十三観音(にらがみやまさんじゅうさんかんのん)は、宮城県柴田郡村田町沼辺の町はずれにそびえ立つ、標高94mの韮神山山頂にある石仏群である。
 韮神山は、黄韮が自生していたのでこの名前がついたとされる山で、かつては文治の役の古戦場であり、現在は藤原実方の歌碑が建ち、松尾芭蕉が歌を詠んだ地としても知られている。
 展望台からは雄大な蔵王連峰や白石川の大パノラマが体感でき、その展望台付近に三十三観音は祀られている。
 三十三観音は、弘化三(1846)年、大河原等の複数の寄進者によって韮神山の頂に建立されたもので、西国三十三観音をこの地に移したとされ、当時の厚い信仰心が込められている。
 韮神山三十三観音は、素朴な崇敬の念が感じられる仏像群である。
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2007/8/23


知多 岩屋寺 Chita Iwaya-ji 

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 知多半島の南部に岩屋寺(いわやじ)という寺がある。霊亀元(715)年に元正天皇の勅願により、行基菩薩を開祖として創建されたと言われる。
 もともとは天台宗の寺だったが、昭和二五(1950)年に独立して尾張高野山の総本山となった。知多三十三観音、知多新四国八十八個所の札所でも知られる。
 寺宝である大蔵経5463巻は、戦国時代に大野城主・佐治氏から寄進を受けたもの。原典は中国唐時代に玄奘(げんじょう)法師がインドから伝えたものである。欠本が少ない点で大変に貴重な資料となり、国の重要文化財に指定されている。
 奥の院は東の山中にあり、岩屋寺から300メートル進んだところにある。岩肌には清水が流れ、石窟の至る所に石仏があり、その数は数千体に及ぶ。奥の院に登ればそこはまさに霊場としての雰囲気が漂う。
 
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2007/8/20


六所山 Rokusho-san Mt. Rokushosan

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 六所山(ろくしょさん)は、愛知県豊田市坂上町にある標高611mの山である。三河霊山の一つとされる。
 周囲は六所山原生林になっており、二抱え以上もある杉の大木が何本も立ち、高位相の針葉樹をはじめ、中位相に常緑広葉樹、落葉樹が繁る。
 六所山は泰澄大師(たいちょうだいし)が開山したという越知山の別山で、越知山が栄えていた頃は石仏を配置した参道があったとされる。
 里山の雰囲気を存分に感じさせる山で、麓には豊田市総合野外センターがあり、キャンプ場などが整備され、ハイキングコースや市民の憩いの場として親しまれている。また、徳川家康の先祖の地・松平郷も近くにある。
 六所山は、家族で気軽にピクニックを楽しむことが出来る、誰でも容易に登れる身近な山である。
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2007/2/8


石仏火祭り Sekibutsu-himatsuri 

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大分県臼杵市深田の石仏一帯では毎年旧暦の七月二十四日、「石仏火祭り」が行われる。西日本最大級の火祭りとも言われる幻想的な祭りである。
 この石仏火祭りがいつの時代からのものかは定かではないが、古くより豊作祈願と石仏供養、虫追い行事が結びついて始まったとされる。
 祭りは夕暮れから始まる。臼杵石仏群などの前に置かれたかがり火と参道や深田地区一帯に並べられたおよそ千本もの松明に一斉に火が灯され、あたりは幽玄的な世界に包まれる。ほのかな光に照り返される石物の表情はまことにやさしく、昼間の慄然とした姿とはまた違った顔を見せる。
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2007/1/26


笹ヶ尾石仏群 Sasagao-sekibutugun Sasagao Stone Buddhas

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 笹ヶ尾石仏群は、大分県日田市天瀬町に存在する、石仏群の総称である。
 ここには、高さ30cmから等身大までの立像や座像が、合わせて100体程も存在し、大師堂を中心に小高い岩山に巧みに配置されている。
 岩山には石の階段が設けられており、すぐそばには疲れたものがしばし休息を取れるように水のみ場も設置されている。
 石仏は、大小それぞれ岩山のあちらこちらに散らばり、その顔は様々な表情を刻んでいる。
 地蔵たちは、それぞれ苔むしており、雪に覆われた冬景色などでは、ぽつねんとした日本の詫び・寂びを感じさせてくれる。
 笹ヶ尾石仏群は、広く人々に知られていない穴場であり、厳しい風情に心打たれる場所である。
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