NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/24


越中和紙 Ecchu-washi Ecchu Japanese Paper

Jp En

 北アルプスの山麓から湧き出る名水に恵まれた越中地方は、昔から紙漉きが盛んだった。「越中和紙」と呼ばれる和紙は、丈夫で腰があり、古典的な障子紙、半紙、提灯紙、近代的な書画、版画用紙や100種類にもおよぶ染紙など多岐に渡る製品に使われている。
 古くは奈良時代に書かれた「正倉院文書」などの古文書に越中国紙(えっちゅうのくにがみ)についての記録が残っている。また、平安時代に書かれた「延喜式(えんぎしき)」にも、税として納める作物として和紙が記されるなど、きわめて歴史は古い。
 越中和紙は全国的に見ても若い後継者に恵まれ、伝統的な楮(こうぞ)紙や染紙などの古典的な和紙はもとより、新しい工芸和紙や和紙加工品、観光土産品などの商品開発にも積極的に取り組んでいる。
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2007/1/9


阿波和紙 Awawasi Awawashi Paper

Jp En

 阿波和紙は、阿波(徳島県)の麻植郡山川町を中核として漉かれた紙で、地元特産の藍を使った染紙が多く作られた。
 阿波和紙の始まりは、1300年ほど前、朝廷に仕えていた忌部族がこの地に入り、麻や楮を植えて紙や布の製造をした記録が古語拾遺(807年)に見られる。
 江戸時代に入り、寛永十三(1636)年、藩の政策として製紙業に力を入れはじめ、農家の副業に紙づくりを奨励した。阿波藩の藩札や奉書、仙画紙などの御用紙の他、特産の藍を使った藍染和紙により全国にその名が知られた。
 その後は明治二十三年のパリ万国博へ出品されるなど繁栄し、紙すきの戸数も明治の最盛期には合計700戸を数えた。
 現在は日常生活での必需品は洋紙へと移行し、和紙が創り上げてきた伝統的生活文化は、日々の暮らしから離れつつあると言える。
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