NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/15

津軽びいどろ Tsugaru-biidoro Tsugaru Glass Ware

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 津軽びいどろは、青森県陸奥湾近辺で作られていた漁業用浮玉の製法を応用して作られるようになったガラス工芸品である。青森県の伝統工芸品にも指定されている。
 津軽びいどろは、紀元前1世紀頃から受け継がれてきた「宙吹き」の技法で造り上げる。1500度で原料を溶融し、成型温度1200度という灼熱の中で、どろどろに溶けたガラスを吹き棹に巻き取り、息を吹き込んで膨らませる。上下左右にさおを振り、形を整え、熟練した技によって、ガラスという素材に命が吹き込まれていくのだ。
 津軽びいどろは美しさと「用」の美を兼ね備えた工芸品である。透明感あふれる涼やかな色合いは、陸奥の海を映したものか。昔ながらの香炉や花瓶だけでなく、今ではぐいのみやグラスなど、気軽に普段使いできる商品が造られており、全国のファンの人気を集めている。

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