NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/27


敷居 Shikii Shikii

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 敷居(しきい)とは、和室の障子や襖などの建具のレールの役目をしている横木の事である。
 下部にあるのが敷居で、上部にあるのを鴨居(かもい)と言い、この2つは対になっている。
 古語の閾(しきみ)が由来で、障子やふすまなどの建具を受ける溝を彫ったり、レールを付けて引き戸を滑らせる。引き戸の場合には溝を掘り、スライドできるように加工されている。
 強度と滑りやすさが求められ、松が一般的で、他に栂や桜、檜が好んで使われる。
 しかし、最近ではバリアフリーの考え方から、障害者や老人が敷居でつまづいたりしないように床に敷居を埋め込むなどして、ほとんど段差をつけない住宅が増えてきている。
 敷居は、室内空間を隔てる境界としての要素を持つ、日本伝統の建築方法の一種である。
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違い棚 Chigaidana 

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 和室の象徴ともいえる床の間に造作された、左右に分かれた高さの違う棚を2段組み合わせたものが違い棚(ちがいだな)である。
 床の隣に設けられる床脇棚の一種であり、他にも一枚棚の「一分字棚」や、円窓と違い棚を組み合わせた「満月棚」など、四八種類存在するといわれている。
 段の高いほうが隣の床と隔てる壁に接するように造作され、上下の段が交わる中央部分には、海老束(えびづか)と呼ばれる支持具が入る。
 段差が設けられたのは、隣の床との境界に設けられた壁の下にある「狆潜り」(ちんくぐり)からの光を遮らないように工夫されたものである。
 棚に置くものは、元来は決められており、高い棚には冠や香炉、筆を置き、低い方の棚には烏帽子や壺、印判、巻物などを置くとされていたため、今も高いほうの棚の端には、筆が落ちるのを防止するための筆返しを装飾として設ける風習が残っている。
 互い違いが生む絶妙なバランスは、床の間における、床柱と並ぶもう一つの顔といえるだろう。
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2007/1/15


畳 Tatami Tatami

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 和室といえば、畳は必ずつきものである。
 日本の文化の多くは、古代中国や朝鮮半島など、外来のものが少なくない。しかし、「畳」は大和民族の生活の知恵が生み出したものである。
 その歴史は1300年とも言われる。平安時代では、かなり高級品として扱われた。貴族の邸宅に所々に置かれ、畳に鎮座している姿が描かれた絵がそれを物語っている。
 材料は「い草」や「わら」を使う。これらの植物は、蜂の巣のように細かい空洞がたくさんあり、これが湿気や害のある有機物質などを吸着する。また、空洞が空気のクッションとなって怪我などから守ってくれる。畳表のざらざら感は足裏を刺激して脳の活性化につながる。
 また、い草独特の香りがあり、アロマテラピー効果もあるという。
 日本の伝統のよさを思い起こさせる逸品である。
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