NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/24


そろばん Soroban 

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 そろばんは、計算補助器具の一種であり、その最古のものはギリシアのサラミス島で発見された、紀元前三〇〇年頃のものといわれるほど、古くから存在している。
 算盤や十露盤とも書き、算盤の中国読みである「スワンパン」が変化して「そろばん」と呼ぶようになったといわれており、日本には室町時代に、宋の商人によって伝えられたとされる。
 木製の珠と枠、梁、芯を組み合わせて作られており、それぞれの芯は梁に通し、四辺を枠によって固定、芯には珠が、梁を境に上側に一つ下側に四つ通されている。
 この珠を上が五で下を一つが一、珠が通された芯一つを一桁と捉え、珠を移動させることによって計算を行う。例えば、五+三であれば、まず上の珠を下にずらして五を盤上に表し、次に足す三は下の珠三つを上へずらす。これで、盤上には上の五と下の三の合わせて八が表されることになる。
 現代では電卓やコンピュータの普及で、そろばんの出番は少なくなりつつあるが、教育用具としてのそろばんの価値は再認識されてきている。
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2007/11/8


播州そろばん Bansyuu-soroban 

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 兵庫県の播磨平野に位置する小野市は、播州そろばん(ばんしゅうそろばん)の産地として知られ、全国生産の七〇パーセントを占めるそろばんの町である。昭和五一(1976)年、国の伝統的工芸品に指定された。
 このそろばんの特徴は「すわり」「さえ」「気品」にあるといわれる。珠の動きに安定感があり、動きやすく止まりやすい「すわり」、珠を払うときに出る澄んだ「さえ」と呼ばれる音色、そして入念な細工と正確な組み立てによる優美な存在感が「気品」として表われている。
 珠は、別名斧折(おのおれ)とも呼ばれる堅い樺(かば)を用いてつくられるが、価値の高いものとなると、柘植(つげ)や黒檀(こくたん)などが用いられる。
 良質な木や竹をつかい、熟練された職人によって伝統ある技術品をつくりだす播州そろばんは、単なる計算道具というだけではなく、手や指先を使いながら心を和ませる作品として幅広く愛用されている。
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