高山のメンヒル Takayama-no-menhiru
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大洲市西方の高山(たかやま)地区には、不思議な物体が存在する。「高山のメンヒル」と呼ばれる巨石で、「メンヒル」とはラテン語で「長い石」を意味する。高山寺山の中腹にある民家内にデンと構えるこの巨大な石は、地面からの高さ4・75m、幅2・3m、厚さ0・65mもあり、先端が丸くなった緑色片岩である。石の正面は真東を向き、その遠方には左に神南山、右に冨士山(如法寺山)が並び、山の向こうから太陽が昇る。実際にこの石が何に使われたものか分かっていないが、2千数百年前、古代人が信仰のシンボルとして立てたのではないかとみられている。フランスのブルターニュ地方にも、同様のものが多く存在するという。石の大きさは東洋一という説もあるが、確認されていない。昭和三一(1956)年、大洲市の史跡に指定された。
- 住所
- 795-0024 愛媛県大洲市高山甲621
- 名前
- 高山のメンヒル