NIPPON Kichi - 日本吉

記事数24件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/7/11


紫綾威鎧 Murasakiayaodoshi-yoroi 

Jp

 紫綾威鎧(むらさきあやおどしよろい)は、愛媛県今治市大三島町宮浦の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)に伝わっている防具である。国宝に指定されている。
 大山祇神社は、推古天皇二(594)年に創祠されたと伝わる、日本総鎮守ともされる古社である。祭神は大山積神(おおやまつみのかみ)。国宝8件、国の重要文化財75件を所有する日本有数の神社である。
 紫綾威鎧は、鎌倉幕府の創始者・征夷大将軍の源頼朝(みなもとよりとも)が奉納したものとされている。
 鎌倉時代初期の作で、麻布の芯を綾布で包み、これをもって威した綾威の鎧は極めて珍しく、厳島神社に萌葱(もえぎ)綾威鎧が一領ある以外は紫綾威を含めて大山祇神社の四領を挙げ得るのみといわれている。
 紫綾威鎧は、鎌倉時代から伝わる、貴族的な趣を伝える鎧である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/7/7


平家納経 Heike-noukyou 

Jp

 厳島神社(いつくしまじんじゃ)に伝来する装飾経(そうしょくきょう)。装飾経とは、仏教で使用される経典の中でも料紙に美麗な装飾を施したものを指す。
 この『平家納経』(へいけのうきょう)は、長寛二(1164)年、平清盛が平家の繁栄を願って厳島に奉納したといわれる三十二巻におよぶ経文で、制作には一門の一人ひとりがあたった。法華経二八巻に法華経の開経、結経の無量義経・観普賢経、さらに阿弥陀仏と般若心経を加え、願文を添えた三三巻から成る。
 各経文とも、表紙や見返し、本文の料紙の細部に至るまで煌びやかな装飾や王朝の優雅さを示す絵画で飾られ、「金銀荘雲竜文銅製経箱」と呼ばれる基台に乗せられた経箱に納められている。これには一門の総帥である平清盛のもつ飛び抜けた美的センス、独特な感性が大いに反映されており、まさに平安末期を代表する美術工芸品といえる。
 当時の平家の栄華を今に伝える美の傑作として、現在は国宝となっている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/7/2


黒韋威胴丸 Kurokawaodoshi-doumaru 

Jp

 黒韋威胴丸(くろかわおどしどうまる)は、広島県廿日市市宮島町の厳島神社(いつくしまじんじゃ)にある防具である。国宝に指定されている。
 厳島神社は、推古天皇元(593)年創建と伝わる古社で、全国の厳島神社の総本社とされる。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)他2柱。
 黒韋威胴丸は、黒漆塗地盛上げ小札(こざね)の技法や、牡丹獅子文染韋・筋兜の意匠から見て、南北朝時代(1333~1392)以前のものではないが、現存の胴丸のうちでは古く、保存が良く形姿が雄大で精巧を尽した作である。
 日本の鎧は小札と呼ばれる短冊状の小さな板で構成されているが、黒韋威胴丸は黒漆塗盛上げの鉄小札と革小札を一枚交ぜにして、濃い藍染めの皮をもって紺糸で隙間なく綴った毛引威(けびきおどし)としている。
 黒韋威胴丸は、日本古来より伝わる貴重な防具である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/6/18


弁天山 Benten-yama 

Jp

 徳島県徳島市にある「弁天山(べんてんやま)」は、国土地理院に認定されている、日本で一番低い自然の山である。標高は六・一メートルで、住宅の二階建てくらいの高さになる。
 山頂に小さなほこらがあり、厳島神社の弁財天が分祀されている。昔、この辺りは海であったといわれ、平家隆盛の時代から、海の守り神である厳島神社の祭神・市杵島姫神(いつきしまひめのみこと)を祀り、地元の人々に親しまれてきた。
 毎年、標高にちなんで六月一日に地元保存会による山開きがおこなわれている。
 弁天山は一番低い山なので「これより下はない。」との縁起担ぎから「出世弁財天」とも呼ばれている。また、住所が「方上町弁財天八番地の一」であることから、「方上町の弁天様は末広がりの一番」といわれ、縁起の良い頂上にある神様として知られている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/5/14


宮島水中花火大会 Miyajima-suicyuu-hanabi-taikai Miyajima Water Fireworks Display

Jp En

 毎年八月一四日に行われる宮島水中花火大会は、「日本の花火大会百選」にも選ばれた、宮島の夏を彩る大イベントである。
 「安芸の宮島」とも呼ばれ、日本三景のひとつである巌島神社(いつくしまじんじゃ)の沖海上で花火大会は行われる。
 走行する船から海中に投げ込まれ、大音響と共に炸裂する一〇〇発以上の水中花火が見られる珍しい花火大会としても知られており、約五〇〇隻の観覧船が浮かび、宮島ならではの幻想的な夜景を海上からも楽しむことができる。
 世界遺産である厳島神社は、瀬戸内海に面した海の中に赤い大鳥居が立っていることでも有名であるが、その鳥居や社殿が花火によって美しく浮かび上がるため、この日は写真愛好家の人気がさらに高まるという。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/4/25


宮島焼 Miyajima-yaki 

Jp

 宮島焼(みやじまやき)は、広島県廿日市市に伝わる伝統工芸品である。
 別名、神砂焼(しんしゃやき)・お砂焼(おすなやき)・厳島焼(いつくしまやき)とも言われ、その名の通り宮島の砂を入れて焼き上げられているのが特徴とされる。
 天明寛政(1781~1801)頃、賀茂郡の人が厳島神社の砂をお守りとして旅行し、無事帰宅を果たした。彼は村に帰ってから、この砂を神社に返した。
 砂をただ返すだけではもったいないと感じた彼は、この砂を使って幾つかの土器を作り、厳島参拝の際に神に供えた。これが宮島焼の始まりであるとされている。
 萩焼(はぎやき)に似て清楚な雰囲気を持ち、固く焼き締められているので強度があり、ゆっくりと色が変化していく。色はグレーの砂の色のものや黄土色が中心となっている。
 宮島焼は、厳島神社ゆかりの伝統的な陶器である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/8


彩絵檜扇 Saiehiougi Saie-Hiogi Fans

Jp En

 彩絵檜扇(さいえひおうぎ)は、平安時代に誕生した美術品。檜の薄板で作られた扇で、豪華絢爛な彩色が美しい。
 主に宮中においての儀式に際し、公家の男女が正装する際に装身具のひとつとして用いられた。位により板の枚数が異なる。現在は熱田神社に1握、厳島神社に5握、熊野の阿須賀神社に1握を残すのみとなっている。
 糸巻の檜の薄板の表裏に、胡粉(ごふん)の下地を施し、雲母(きら)を塗る。上に金銀箔、野毛砂子(のげすなご)を贅沢に散らし、濃厚な岩絵具を使って絵柄を施す。花鳥風月や公達(きんだち)、女房などの人物をモチーフに軽妙な筆致で彩色、絵巻物のような実に華やかな趣をかもし出している。
 彩絵檜扇は国の国宝および重要文化財に指定されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/12/6


松崎町 厳島神社 Matsuzaki-chou Itsukushima-jinja Itsukushima Shrine in Matsuzaki

Jp En

 松崎町の厳島神社(まつざかちょうのいつくしまじんじゃ)は、静岡県賀茂郡松崎町江奈にある神社である。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。
 松崎海岸の北側に突き出した、弁天島の別名がある巨鯛島にあり、大永五(1525)年頃に創建されたと伝わる。
 祀られている祭神は、七福神の一神で福徳の神の弁財天に擬せられており、「弁天さん」として親しまれている。
 神社は海岸から100段近く石段を上がった所に建っており、平成四(1992)年には、六〇年に一度の開扉が行われた。
 毎年四月三日には例祭が行われている。また、巨鯛島のウバメガシ群落は、町指定の天然記念物となっている。
 松崎町の厳島神社は、地域から篤く崇敬されている社である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数24件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter