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2008/3/31


福林寺跡 磨崖仏 Fukurin-ji^ato Magai-gutsu Magaibutsu at Fukurinji Temple Ruins

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 福林寺跡の磨崖仏(ふくりんじあとのまがいぶつ)とは、滋賀県野洲市(やすし)小篠原の静かな林の中に点在する磨崖仏群の事である。
 福林寺跡は野洲中学校の裏道から林道を入った静寂な地にあり、周辺には小磨崖仏が無造作に点在している。
 大きな岩に高さ約45cmの地蔵菩薩立像13体が平肉彫りされている磨崖仏や、阿弥陀如来像2体と観音立像1体が彫り出されているものなどがあり、どちらも室町時代初期の作とされ、小さいながらまるで木に彫ったように細かく繊細な造りが特徴とされる。
 他に、石仏もそこかしこに転がっており、異世界のような不思議な雰囲気を醸し出している。
 その昔は、辺りにはもっと多くの磨崖仏があったというが、明治・大正のころ、大阪の富豪が自宅の庭に持ち去ったと伝わる。
 福林寺跡の磨崖仏は、何とも神秘的で奇妙な場所である。
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2007/4/11


東麓石窟仏 Higashifumoto-Sekkutsubutsu Higashifumoto Stone Cave Buddha

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 東麓石窟仏(ひがしふもとせっくつぶつ)は、宮崎県西諸県郡野尻町にある県指定史跡の仏像群で、珍しい石窟(石龕)式の磨崖仏である。通称、岩薬師といわれる。
 創建時代は約700年前の鎌倉時代末期と推定されているが、諸説があってはっきりしない。仏師も不明であるが、風雨に耐える構造が幸いし、当初の原形を今に残している。
 石窟の大きさは、高さ138cm、幅184cm、奥行き166cmほどで、形は楕円形のドーム状となっている。仏像は、その奥壁に浮き彫りされている。
 中央に50cmほどの薬師如来が掘られ、その左右に20cmほどの日光菩薩、月光菩薩が脇侍し、更に眷属として十二神将が薬師如来を守っている構図である。
 町内では、通称「岩の堂薬師さま」と呼ばれており、病気の平癒を願う人々が今も後を絶えない。
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2007/3/7


奇絶峡 Kize-kyou 

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 奇絶峡は和歌山県田辺市上秋津に位置する景勝地である。田辺南部海岸県立自然公園の指定区域。
 田辺市の中心を流れる会津川上流、2キロほどの渓谷であり、両岸と渓流内には多くの奇岩や巨岩が横たわっている。
 不動明王を祭る不動滝の上方、100メートルの一枚板に刻まれた三尊磨崖仏は日本画家、堂本印象の原画によるものである。
 江戸時代に田辺藩藩主安藤帯刀、紀州徳川家へ石材を切り出した事が縁でこの地を訪れた国学者が奇岩景勝を見て、奇絶峡と名づけたとされる。
 多くの桜が植えられた花見の名所としても知られ、夏の清流、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて景勝を楽しむことができる。
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2007/2/15


大野寺 Oono-dera Ono Temple

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 大野寺は奈良県宇陀市室生区に位置する真言宗室生寺派の寺院。山号は楊柳山。室生寺の末寺であり、西に位置したことから「室生寺の西門」とも呼ばれた。
 白鳳九(681)年、役行者が開基。天長元(824)年、空海が堂宇を建て慈尊院弥勒寺と称したが、地名から大野寺と称されるようになった。
 宇田川を挟んだ対岸の屏風ケ浦に刻まれた弥勒下生線刻大磨崖仏は、承元元(1207)年に宋人の石工、伊行末(いのゆきすえ)により作られたもので、日本最大の線刻磨崖仏である。
 境内には樹齢300年になる小糸枝垂桜の巨木を始め、紅枝垂桜が多く立ち並び、春先には満開の花が咲き誇る。
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2007/1/29


普光寺 Fukou-ji Fukoji Temple

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 高野山真言宗、筑紫山、別名を紫陽花寺。
 敏達天皇十二(583)年、日羅により開山。平安期、鎌倉期に繁栄し、江戸初期までは「筑紫尾寺」の名を称して京都三聖寺の末寺として発展した。天正十四(1586)年、豊薩の役で打ち壊されるが文禄三(1594)年、岡城主中川久清により再興された。
 境内の岸壁に刻まれた磨崖仏(まがいぶつ)は中央に不動明王を刻み。制咤迦(せいたか)、矜羯羅(こんがら)の二童子を従え、右手には多聞天と弁財天が配される。
 高さ11・4メートル、顔だけでも2・4メートルの規模は、日本最大級のもの。
 境内に3000株を超える紫陽花が植えられており、6月の開花の時期には「あじさい祭」が催され、境内を彩る。
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大迫磨崖仏 Osako-magaibutsu Giant Buddha Rock Carving

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 大分県豊後大野市千歳町にある大日如来の磨崖仏。
 天文二(1533)年、日羅作と伝えられる。高さ3・2メートル、凝灰岩の壁に彫られており。石で体を作り、顔や手足は粘土、衣は漆喰を使う「石芯塑造(せきしんそぞう)」という技法で建立された。
 顔の半分以上を塑土が覆う強面と大きな胴は独特の雰囲気を持ち、参拝するものを幽玄の世界にいざなう。
 古来より牛神として地元の信仰が厚く、諸祈願が霊験あらたかであるといわれることから参拝客も多い。
 祭日は1月28日、8月27日の年二回。昭和51(1976)年、大分県重要文化財に指定。
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犬飼石仏 Inukai-sekibutsu Inukai Giant Buddha Rock Carving

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 大分県豊後大野市、渡無瀬にある磨崖仏。
 日羅による作とされるが鎌倉以前の特徴を有することから、平安時代の作とも言われる。
 堂中央に結跏趺坐した不動明王(3・7メートル)を主尊とし、右に制咤迦(せいたか)童子(173センチ)、左に矜羯羅(こんがら)童子(170センチ)を脇侍とする。
 わずかに朱の顔料が残る顔は温厚であり、両足の裏を見せて座る姿を持つ珍しい石仏。昭和九(1934)年、国の史跡に指定されている。
 石仏の上方の岸壁には「龍傳山(りゅうでんざん)」の三大朱文と「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」の八大文字が刻まれ、厚い大師信仰が偲ばれる。
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2007/1/26


楢本磨崖仏 Naramoto-magaibutsu Naramoto Granite Carving

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 室町時代の磨崖仏を代表する史跡。不動三尊像など45体が縦4・5m幅40mの岩に、2段に薄肉彫りされている。不動三尊(不動明王、コンガラ童子、セイタカ童子)、薬師三尊(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)の他十二神将や仁王、地蔵菩薩等、仏の世界を表現した曼荼羅となっている。
 応永三十五(1428)年、室町時代の墨書銘が不動明王の右上の方にあるが、作風から見て、すべて同じ時期につくられたとは考えにくく、
 下段の諸像の方が整っていて、気品がある。これらの像は、上段の大作よりやや古い時期の作ではないかといわれている。
 昭和32年県指定文化財となった。
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