NIPPON Kichi - 日本吉

2008/1/8

金剛院 三重塔 Kongou-in Sanjuu-no-tou 

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 三島由紀夫の小説「金閣寺」の舞台にもなった金剛院(こんごういん)は、京都府北部の舞鶴市にある。平安初期の天長六(829)年、平城天皇の第三皇子高岳親王(たかおかしんのう)が創建したと伝えられている。真言宗の古刹で、関西花の寺三番札所でもある。
 金剛院は多数の文化財を蔵する。そのひとつ、国の重要文化財に指定されている三重塔は、白河天皇が建てたといわれ、平安時代末期に修飾され、室町時代中期に再建された。現在の塔は、平安王朝の雅と室町の禅宗様式とを、その優美な姿に併せ持つ。高さ24・6m、こけら葺。
 塔内部は四天柱が設けられ、来迎壁には花頭窓がついている。須弥壇(しゅみだん)には後に出家して真如法親王となった高岳親王の坐像が安置されている。
 塔は楓などの落葉広葉樹に包まれ、春は新緑、秋は紅葉と、四季折々に訪れる人々の心をとらえて離さない。

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住所
625-0014 京都府舞鶴市鹿原595
名前
金剛院
電話
0773-62-1180




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