NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/26


楢本磨崖仏 Naramoto-magaibutsu Naramoto Granite Carving

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 室町時代の磨崖仏を代表する史跡。不動三尊像など45体が縦4・5m幅40mの岩に、2段に薄肉彫りされている。不動三尊(不動明王、コンガラ童子、セイタカ童子)、薬師三尊(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)の他十二神将や仁王、地蔵菩薩等、仏の世界を表現した曼荼羅となっている。
 応永三十五(1428)年、室町時代の墨書銘が不動明王の右上の方にあるが、作風から見て、すべて同じ時期につくられたとは考えにくく、
 下段の諸像の方が整っていて、気品がある。これらの像は、上段の大作よりやや古い時期の作ではないかといわれている。
 昭和32年県指定文化財となった。
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2007/1/12


樫原湿原 Kashibaru-Shitsugen Kashibaru Marsh

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 一面に続く緑の穂、その真ん中に設えられた遊歩道。佐賀県背振山地には、「九州の尾瀬」とも評される雄大な景色を持つ湿原がある。
 この樫原湿原は、8ヘクタールもの面積を持ち、北九州において最大級の湿原である。花崗岩を主として構成される丘陵地の中にあり、盆地であることから、微粒子の土壌が流入し粘土層を形成していったと考えられている。
 ミツガシワ、トキソウ、サギソウといった貴重な湿原植物、約60種が確認されている。それぞれが季節ごとに咲き乱れ、いつ訪れてもその様子を楽しめる。また、日本で最も小さなトンボとして知られるハッチョウトンボも観察できる場所でもある。
 1976年には、佐賀県自然環境保全地域に指定され、九州有数の湿原植物、湿原昆虫の宝庫として手厚く保護されている。
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2007/1/9


京石工芸品 Kyoishi-kougeihin Kyoto Stone Carving

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 京石工芸品は、京都の洗練された文化に磨かれた、昔ながらの伝統技法を駆使する石工品。今でも石灯篭などが日本庭園の欠かせない主役となっており、経済産業大臣指定伝統的工芸品となっている。
 仏教や茶道から深い影響を受けている京の文化を背景に、京石工芸品は育まれてきた。仏教伝来とともに大きく発展し、また京都は、比叡山麓、白川の里から良質な花崗岩が産出したため、石仏、石塔、石燈篭など優れた石工芸品が制作されたのである。桃山時代以降、茶道文化の大きな影響の下に古くからある石工芸品に「侘び」「静寂」を汲み取り、優れた遺品が珍重され、模作をもって茶庭に設置したという。
 千年もの間、文化の中心であった京都の土地柄に支えられ、京石工芸品は手作りの高い技術と鋭い美的感覚を持ち、端正で古びた味わいを今に伝えている。
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