NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/25


近藤悠三(人間国宝) KondouYuuzou 

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 こんどう・ゆうぞう。明治三五(1902)年二月八日~昭和六〇(1985)年二月二五日。日本の陶芸家で、陶磁器染付の最高峰と称される。
 京都生まれ。一二歳のときに京都市立陶磁器試験場付属伝習所に入り、卒業後は同試験場で助手として勤務した。一九歳の頃、イギリスから帰国して大和に窯を構えた富本憲吉の助手として師事。 素地や釉薬(ゆうやく)などの技法だけでなく、製作に対する心構えについても修行を積んだ。三年後に独立、生家近くに構えた窯でひたすら研究を積み重ね、技を磨いた。五四歳で岐阜県多治見市で、美濃焼の一種である志野焼を研究。以降は染付の製作に専念した。
 「つけたて」と「ぼかし」を基調とした筆遣いによって濃淡を表し、ザクロや梅などをモチーフとした絵画的な作品を生み出した。さらにその後、赤絵や金彩の技法を用いるようになり、華麗で品のよい独自の作風を確立した。
 昭和五二(1977)年、重要無形文化財「染付」の保持者(人間国宝)に認定された。
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2007/5/18


切込焼 Kirigomeyaki 

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 江戸時代、東北で最も大きな窯業を構成し、仙台藩の藩窯として栄えていた染付磁器の「切込焼(きりごめやき)」。明治維新の廃藩など、時代の波に呑み込まれ窯の煙を絶たれてしまった。往時の名残もなく、その草創を始め様々な点で謎に包まれている陶磁器である。
 しかし最近になって、宮崎町の手で再興され始めている。切込とは宮城県加美郡加美町宮崎にある地名の事で、この地に古くから伝わってきた焼き物を、地名を冠して「切込焼」と呼んでいる。
 切込焼は染付けが主で、白磁、瑠璃、砂鉄、三彩などがある。特に、青を基調とした染付の技術は非常に高く、三種の青で濃淡を付けて彩色した三彩も見られる。また、胴がずんぐりとした辣韮徳利も「切込焼」の特徴であり、絵付は簡素で素朴、日本のワビやサビが感じられる。
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2006/12/15


志田焼 Shidayaki Shida ware

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 志田焼とは、肥前の国鍋島藩、本藩領の東山と支藩蓮池領の西山、いわゆる有田大外山の二つの窒場で焼かれたものを云う。現在の佐賀県藤津郡塩田町。
 初期は、陶器のみの焼成であったが、18世紀の半ば頃から天草陶石による、磁器の焼成が開始された。生産された種類は染付皿と呼ばれるものが中心で、その特徴は「藍色」を主とした濃淡を使って風景、人物、自然などあらゆるものが表現された。
 大正時代からは、志田陶磁器株式会社によって建てられた工場が有名で、刷毛目陶器や染付の磁器など多くを生産。志田焼の中心となった。昭和59年(1984)に工場は閉鎖。
 現在は志田焼の里博物館として当時の建物のまま保存されている。歴史的施設とし高く評価されている。また志田焼資料館では、安藤広重の版画、「東海道五十三次」の作品を、辻一堂が45センチの大皿に描きあげた55枚の絵皿を展示。即売会やろくろの絵付け陶芸体験などもできる。
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伊万里・有田焼 Imari-Aritayaki Imari-Arita Ware

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 有田焼は、「伊万里焼」とも呼ばれる佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器である。厚さが薄くて軽く、雅な絵柄が美しいのが特長だ。
 歴史は江戸時代初期、1604年に遡る。朝鮮の陶工・李参平が有田の泉山に良質の白磁鉱を発見し、上白川天狗谷に窯を築いて磁器を焼き始めたのが始まりである。。以来、鍋島藩の強い保護のもと、有田焼は御用焼として発展し続け、その技術を磨いてきた。日本各地からは、陶磁器を学びに多くの陶工たちが集まり、こうして有田焼は全国にその名を馳せることになったのである。
 伊万里・有田焼の特長である美しい色絵が生まれるまでには、下絵付け・線描き、、下絵付け濃み(だみ)、釉掛け、本焼き、上絵付けなどの丹念な工程が施される。いずれも熟練した技が必要だ。400年かけて培われた匠の美意識が鮮やかに発揮される一瞬である
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2006/11/29


砥部焼 Tobe-yaki Tobe Pottery

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 愛媛の伝統的工芸品・砥部焼。やや厚手で丈夫な生地が特徴で、白磁に藍のシンプルな染付と、飽きのこない研ぎ澄まされたデザインが印象的だ。
 砥部焼の歴史は古く、6〜7世紀に始まったとされる。砥部の盆地は、山裾の傾斜が窯の立地に適していたことと、 燃料となる豊富な木材がたやすく手に入ったことから、 古くより焼き物が焼かれていたようだ。
 やや厚手の白磁に絵筆を勢いよく走らせて生まれる独特の草花文様。簡素化された絵柄は先達の賜物であり、その飾り気のないシンプルなデザインは、あたたかみと親しみやすさを感じさせる。実用性と美を併せ持つ、その姿に魅せられるファンも多い。現代では女性作家も増え、素材や伝統的デザインに捉われない作品も多く見られるようになり、注目を集めている。
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