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2007/4/3


長瀞峡 Nagatoro-kyou 

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 長瀞峡は、約6キロの、荒川上流部の渓谷。結晶片岩類による岩石段丘。国の名勝天然記念物。
 明治11(1878)年、地質学者ナウマン博士の調査によって再発見された「日本地質学発祥の地碑」がある。
 日本最大の一枚の岩(岩畳)の上を荒川が流れる。 節理という一方向に割れやすい性質をもつ岩石や、中国揚子江が刻んだ「赤壁」に因んで名付けられた秩父赤壁、川の流れにより運ばれた礫(小石)が岩石の割れ目に入り丸く削ったポットホールなどの地形を見ることができる。
 またライン下り、カヌーやラフティング、キャンプ場としても有名。
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2007/3/6


奈良 屏風岩 Nara Byoubu-iwa 

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 屏風岩は奈良県宇陀郡曽爾村に広がる柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩壁のことである。
 室生火山群の爆発より生み出された、多角形の柱状の岩が連なる断崖絶壁であり、高さ200メートル、約1・5キロの長さに及ぶ。
 長大な岸壁は名前の通り巨大な屏風のような絶景で、国の天然記念物に指定されている。
 隣接する名張川の支流、青蓮寺川の香落渓(かおちだに)にも羅漢岩、天狗覗岩、天摩嶺などの多くの奇岩景勝が連なり、訪れる登山客を楽しませている。
 春は桜、秋は山つつじの名所であり、岸壁を彩る桜と紅はさながら一隻の屏風のようである。
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2007/3/5


塩俵断崖 Shiodawara-dangai 

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 塩俵断崖は、約二千五百万年〜約二百万年前に平戸層群(約千五百万年前)の上に松浦玄武岩(約八百万年前)が重なった溶岩台地。正式には、塩俵柱状節理という。
 柱状節理は、溶岩流が厚い部分に発達する場合が多く、玄武岩の柱はほぼ垂直で、さらに水平に亀裂が生じてくる。当地の姿や断面五〜七角形の蜂の巣状の俵を重ねた様は、これらを物語るものである。
 本節理は県内でも代表的なもので、南北に約五百メートルの長さと海面から約二十メートルの高さの規模をもつ。
 玄武岩が吹き出し冷えてできた柱状の六角形の岩が天を目指してそそり立つ断崖は、一種異様で荘厳な感じを醸し出している。
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2007/3/2


左京鼻 Sakyou-bana 

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 鼻とは突端の断崖絶壁のこと。
 八幡半島のなだらかなスロープ状の草原を進むと、玄界灘に面して切り立った総延長約1キロメートルにも及ぶダイナミックな海蝕崖に行きつく。
 ここの海蝕岩は玄武岩特有の柱状節理で、左京鼻の海中からは細い柱を束ねたような奇岩が突き出ている。
 壱岐島誕生神話の八本の柱の一つ折柱(おればしら)である。
 由来はいろいろあるが、江戸時代はじめ、雨が降らず作物は枯死に人々が苦しんでいるのをみかねた、陰陽師の後藤左京と龍蔵寺五世日峰和尚が一身に祈祷するも雨は降らず、後藤左京がこの断崖から身を投げようとした時、大雨が降ったと言う。この話よりこの岬は左京鼻と言われている。
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2007/1/26


鶴ヶ原の景 Tsurugahara-no-kei The Scenery of Tsurugahara

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 鶴ヶ原の景とは、大分県玖珠郡玖珠町にある景勝地である。
 奇岩群に囲まれた広い池地で、かつて森藩主の別邸があったといわれる。昔から水景色の有名なところであった。
 池を取り囲むように立つ耶馬溪溶結凝灰岩の岩石は風化が進み、大きな柱状節理の角がとれ、丸みを帯びた石柱や岩峰が林立する景趣は雄大である。湖畔のアカマツとともに静かな池面に写り込むその様子は、まさに美観といえる。
 松やつつじが生育する中島が静寂な池に変化を与え、まるで日本庭園を見ているようである。
 また、周囲の石仏には番号がふられ、十三仏も八十八ヶ所そのものにつくってある。場所によっては風化が激しく、ひとつひとつ見てもあきることがない。
 鶴ヶ原の景は、春は新緑、秋は紅葉、冬は雪と、四季折々の表情を魅せてくれる名勝地である。
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2007/1/24


曽々木海岸・窓岩 Sosogi-kaigan・Madoiwa The Sosogi Coast and Window Rock

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 曽々木海岸は、国指定名勝であり天然記念物。標高三五七メートルの岩倉山を頂点とし、西は町野川の河口から東は珠洲市の境となる垂水の滝まで。また海岸から一〇〇メートル沖までがその範囲となる。
 岩倉山は断崖をなして海に迫り、能登の親不知と呼ばれるほどの難所であった。緑色流紋岩は、縦横斜めの節理に従って海に浸食され、豪快かつ美しい景観をなす。厳冬期には、波が砕け綿花状となり風に乗って岩礁に踊る。波の花である。
 窓岩は、約二キロメートル続く曽々木海岸を代表する見所。三角形の大きな岩に、ぽっかりと穴が空いている。源義経が矢を射って穿ったという伝説がある。
 地学の見本のような光景がたくさんあり、学術的にも評価が高い。
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2007/1/11


久米島海岸の畳石 Kumejimakaiganno-Tatamiisi The Tatami Rocks of Kumejima Island Beach

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 久米島海岸の畳石は、沖縄の奥武島にある、面白い形をした岩が均等に並んでいる海岸である。
 久米島の東に位置する周囲4kmの小さな離島、奥武島の南側には直径1m〜2mの五角形・六角形の奇石群が存在する。平滑な石が畳のように敷き詰められた様から畳石と呼ばれている。一見すると、亀の甲の様にも見える。
 奥武とは、風葬地の離れ島の意味であり、元は無人島であった。
 この島は基本的にはサトウキビなどの畑しかない。唯一の見所が畳石海岸である。ここは海水浴場にもなっている。
 岩ひとつの大きさは直径1mくらいで、全体でおよそ千個あるといわれている。この石群は溶岩が冷え固まる時に冷却面に対して垂直に割れ目が走ってできる柱状節理で、これだけ広がりのある場所は全国的にも珍しい。
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2007/1/5


権現滝 Gongendaki Gongen Waterfall

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 長野県須坂市にある滝、「権現滝」。その迫力ある雄大な景観から、「日本の滝百選」にも選ばれている。
 根子岳と四阿山(あずまやさん)をそれぞれの源流とし、四阿火山によってできた板状、柱状節理の断崖を落下する落差38メートルの滝、不動滝と併せて「米子大爆布」と呼ぶ。静寂な谷あいに轟音をたてて流れ落ちる様は、まさに「秘境」の趣を呈している。
 不動滝と権現滝は合せて「夫婦滝」とも呼ばれる。不動滝の水量が少なく霧状に流れ落ちる姿が女性的なイメージなのに対して、権現滝は轟音とともに豪快に落ちる男性的な直爆。最近では「恋人滝」とも言われている。「米子鉱山跡地」から「あずまや」にかけては、このふたつの滝を同時に眺めることができ、絶好のビューポイントとなっている。
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