NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/4


野口鹿踊 Noguchi-no-shishi-odori 

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 野口鹿踊(のぐちのししおどり)は、宮城県仙台市太白区に伝わる、五穀豊穣、悪魔退散、家内安全を祈願する踊りだ。宮城県の民俗文化財に指定されている。
 もともとは盆の季節に先祖供養の踊りで、五色御幣(ごしきごへい)を配りながら集落の各戸を練り歩いていたという。
 他の地域の鹿踊りが白く長い角を付けた鹿に扮しているのに比べ、この野口鹿踊りは異形の鹿頭に五色御幣を背負い、太鼓を身につけて踊る。この鹿役の周りを道化面を付けた「ささらすり」が踊り、子供たちが鐘をならす。陰陽五行の古い信仰に基づいた姿形が、踊庭や装束などに残っている。
 
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2007/9/21


安倍清明 AbenoSeimei Abeno Seimei

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 陰陽師として知られる安倍晴明(あべのせいめい)は、平安時代の『今昔物語集』、鎌倉時代の『宇治拾遺物語』、歌舞伎や文楽の演目の中で語り継がれてきた伝説的な人物。
 出自には謎が多い。幼少期から怪異を見る力があり、当時の陰陽道の大家・賀茂忠行に師事して、天文・暦法・占術などの知識を吸収した。やがて、式神を操り、病を鎮め、雨を降らせるまでに至ったが、晴明の個性は、時空間を読む力、暦の秘密の把握にあったという。陰陽五行と占術の関係を理論化した『占事略決』を始め、いくつかの秘伝書を記した。
 当時としては異例の85歳という長寿だった。晴明の死後、彼の子孫は土御門家として、歴史の舞台裏で君臨し続けた。京都にある安倍晴明神社には、今でも参拝者の姿が途絶えない。
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2007/3/22


佐世保独楽 Sasebo-goma 

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 佐世保独楽(させぼごま)は、頭が大きくて足が細い、らっきょ型の形状が特徴。相手の独楽を打ち割って遊ぶ「けんか独楽」として遊ばれてきた。佐世保の独楽作りは、明治時代からはじまったとされる。
 佐世保独楽の材質はブナ科のマテバシイという広葉樹。上部には色鮮やかな色彩が施されている。色彩は、中国の「陰陽五行説」に影響され、青、赤、黄、白、黒の5色で構成されている。これは、日本の独楽が中国から伝来したことに由来すると推測される。この5色は、世界や宇宙を意味していると言われる。
 現在「佐世保独楽本舗」では、玩具のほか、鑑賞用の雛独楽、端午独楽や干支など、縁起物や四季折々のもの約400種類の独楽を製作、展示販売している。製作過程は見学もできるという。
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2006/12/18


水引 Mizuhiki Mizuhiki

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 水引とは、慶弔事の時、祝儀袋や不祝儀袋、または進物にかける紐のこと。和紙を縒ってこより状にし、水糊を引いて乾かし固めたものである。
 その起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、神事の供物を束ねる紐として用いられた。一色または二色が組み合わされた水引の色は、日本古来の衣装装束の格式、あるいは中国の陰陽五行説に由来すると言われ、それぞれの色・本数・結び方の使い分けに重要な意味がある。
 地域によってその意味は変わってくるが、慶事には紅白や金銀など、弔事には黒白や銀白などを使うことが多い。
 また、一般的によく使われる蝶結びは、何度もほどいたり結んだりできる結び方のため、「こんな喜ばしいことは何度あってもいい」という意味。色と結び方に想いを込める、日本伝統の美しい習慣である。
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