NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/6


秩父 久昌寺 Chichibu Kyusho-ji 

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 秩父三十四箇所観音霊場のなかでもとりわけ風光明媚なのが、秩父市久那の久昌寺。本堂は、秩父地方の技法建築であり、その観音堂と池、竹との調和が美しく、人気の高い札所の一つである。秩父三十四箇所(ちちぶさんじゅうよんかしょ)とは、埼玉県秩父地方にある34か所の観音霊場のこと。
 観音堂は三間四面、堂内には宮殿形の厨子に本尊聖観音が納められ、本尊は一木造りの立像、室町時代の作という。
 秩父霊場草創の話の発端に、書写山を開いた性空上人が従者を従え秩父札所を巡った時、夢で閻魔大王に遭い、石の通行手形をもらったと伝えられている。その手形を御手判(おてはん)と言い閻魔の庁も無事に通れると言うもの。これにちなんで御手判寺ともいわれる。
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2007/10/2


行基 Gyouki Gyoki

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 行基(ぎょうき)は奈良時代の僧。古代民間仏教のカリスマで、その偉業により行基菩薩と尊称された。
 天智天皇七(668)年、河内国(現・大阪府)に誕生。法興寺の道昭を師として、一五歳で出家。仏教教理の他に、土木技術を学んだ。
 「教団は王権から独立すべきである」という三階教の教えを根本思想に、伝道と社会事業を融合させ、民衆を煽動した。畿内を中心に諸国を巡り、造寺、墾田開発、橋梁架設などを押し進めた。
 驚異的な指導力が朝廷に危惧され、僧尼令違反で禁圧されたが、大仏造営の勧進役を買って出ると、逆に朝廷より大僧正位を授けられた。
 大仏造営中の天平二一(749)年、奈良・菅原寺で八一歳で入滅。『日本霊異記』『本朝法華験記』『日本往生極楽記』に数々の伝説が残る。行基の軌跡を記した「行基図」が、日本地図の原型という説もある。
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2007/6/27


蔦七沼 Tsuta-nana-numa 

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 蔦七沼(つたななぬま)は、青森県十和田市奥瀬に広がる7つの沼の総称である。
 蔦温泉北側の蔦野鳥の森と呼ばれる林の中に点在しており、この周囲にある蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪沼・赤沼の7つを合わせて蔦七沼という。
 ブナの原生林の中、これらを巡る遊歩道が整備されている。
 赤沼を除く6つの沼は蔦野鳥のの森中にあり、全てが遊歩道「沼めぐりの小路」で結ばれている他、バードウォッチャーのために「野鳥の小路」が併設されている。
 特に赤沼の透明度は18mで、神秘的な景観を覗かせる。ここには悲しい伝説も残されており、静寂とした水辺の小径を歩くにつれ、悠久のロマンに浸る事ができる。
 蔦七沼は、年間を通して様々な野鳥や渡り鳥が飛来し、優しい自然の景観に出会える、美しい景勝地である。
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2007/6/26


阿吽寺 Aun-ji 

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 阿吽寺(あうんじ)は、北海道松前郡松前町にある高野山真言宗の古刹。
 開基は室町時代の永享五(1434)年。蝦夷地における最初の寺院と言われている。阿吽寺の名は、真言密教の奥義「阿吽の呼吸」に由来するとか。
 寺には弘法大師作と伝わる不動明王のほか、江戸期作の曼荼羅がある。不動明王像の光背に慶長九年と銘打たれているが、この時期の不動明王像は作品が少なく、大変歴史的価値の高いものである。この像は北海道の有形文化財に指定されているが、現在一般公開はされていないという。
 北海道では、四国のお遍路に倣い平成十八年に北海道の八十八箇所巡りの霊場を定めたが、この阿吽寺は第57番目の札所に数えられている。
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2007/6/25


オンネトー Onnetoo Lake Onneto

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 北海道の阿寒湖のすぐ近く、秀峰阿寒富士の麓にあるのがオンネトーだ。
 その名はアイヌ語でオンネ(年老いた)トー(沼・湖)の意味を持っている。
 阿寒国立公園内の深い森の中にたたずむ湖で、雌阿寒岳の噴火によって川が堰き止められて出来た堰止湖である。
 北海道にあるオコタンペ湖、東雲湖とともに「三大秘湖」の一つに数えられる湖であり、秘湖と呼ばれる要因の一つが、この湖の別名に表わされている。
 その別名が「五色沼」というもので、その名のとおり、日々の天候や時間、季節によって湖の色が刻々と変化するのである。
 ある時は鮮やかなエメラルドグリーン、ある時は深く澄んだコバルトブルーといったように、様々な色に変化する。見る位置によっても色は変わってくるので、周辺に設けられた散策路を好きな色を求めて巡ってみるのも良いだろう。
 湖面に映る阿寒岳を眺めながら、移ろい行く湖の色をゆっくりと楽しむ。なんとも贅沢な一日だ。
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ヒサゴ沼 Hisago-numa Hisago Pond

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 北海道の中央にそびえる大雪山系の南に位置するトムラウシ山。その山から3kmほど下った場所にヒサゴ沼がある。
 満面に水を湛えたその沼の近くには化雲岳(かうんだけ)があり、両方からの登山者たちの憩いの場ともなっている。沼の名前になっているヒサゴとは、ひょうたんの意味だが、沼の形がその様に見えなくもない。
 アイヌ語で「花の多いところ」という意味を持つといわれるトムラウシの近くにあるため、このヒサゴ沼周辺も高山植物の宝庫となっており、シーズンになれば、沼周辺には様々な色の植物が咲き乱れる。
 沼のイメージからはかけ離れた水の青さと相まって、少し高台から見下ろせば、そこには絶景が広がっている。
 神々の山の息吹に触れ、この沼で休憩を取る。今まで巡ってきた山には霞がかかり、その澄んだ空気をまとった鏡のような水面と、その周辺を彩る無数の植物。そんな景色を見れば、例え耳元でひょうたんからこまが出るといわれても、目移りしそうにない。
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2007/6/22


宗谷岬 Souya-misaki Cape Soya

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 宗谷岬(そうやみさき)は、北海道最北部の街稚内市にある岬で、この岬がまさに日本最北端の地である。
 北緯45度31分22秒。そこにはモニュメントが建ち、最北端という響きが持つ旅情に誘われて訪れた者に、ここが日本の北の果てだということを教えてくれる。
 モニュメントにある三角錐は、北国のシンボルでもある北極星をモチーフにしたものとされ、夏の夕暮れ時には赤い夕陽に照らされて浮かび上がるその鋭いイメージが、よりノスタルジックな雰囲気をかもし出している。
 岬には牧場があり、牛の放牧も行われている。のんびりと草を食みながらくつろぐ牛たちを見ながら、岬全体を巡る道は、観光客にも人気のルートとなっている。
 また、その場所柄、天気の良い日には水平線の彼方にサハリンの島影を望むことも出来る。
 まっ平らな海の向こうに浮かぶ島が外国であることを思えば、自分が今日本の端っこに立っているということを強く認識する。
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2007/6/15


群馬 榛名山 Gunma Haruna-san Mt. Haruna

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 群馬の榛名山は、群馬県高崎市榛名湖町にそびえる標高1449mの山である。赤城山、妙義山と共に上毛三山に数えられる。
 山頂にはカルデラ湖である榛名湖と中央火口丘の榛名富士があり、15を超える峰々を待つ。火口中央、美しい円錐形をした榛名富士が、その優美な姿を榛名湖に映している。
 今は静かな休止火山だが、五世紀~六世紀にかけて何度も二ツ岳が大噴火を起こした。
 黒井峯遺跡では厚さ2mの火山灰の下から、古墳時代後期の集落がそのまま発掘されている。
 巨人だいだらぼっちが登場する伝承や、弘法大師が井戸を掘ったという民話が残っており、山岳信仰が盛んだった事を伺わせる。
 周辺には伊香保温泉をはじめとする温泉が巡り、榛名神社、水沢観音といった寺社が山中に建つ。
 榛名山は、榛名の人々の象徴として崇敬されている山である。
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