NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/22


浪華本染めゆかた Naniwa-honzome-yukata 

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 浪華本染めゆかた(なにわほんぞめゆかた)は、大阪を主生産地とする木綿の染物である。
 木綿の一大生産地として知られた泉州と河内がすぐ近くにあり、石津川と大和川の水質や流域の自然条件が木綿の晒作業に最適であることなど、発展に必要な土台が好条件で揃っていたことが、その誕生に大きく関わっている。
 加えて明治に入ってから、布地の上に伊勢型紙を置いて糊を付け、その上から染料を注いで染める、注染(そそぎぞめ)技法が大阪で開発されたことによって、この優雅で涼しげな浴衣が誕生することとなった。
 染物としても非常に質の高いものであり、表裏両面に色を染めることやなかなか色落ちしないこと、めくれても裏にも模様があることが特徴で、この染物が長く愛される元にもなっている。
 昭和六十(一九八五)年には、浴衣としては全国で唯一、大阪府より伝統工芸品の指定を受け、今も活発に夏の夜を彩る美しい浴衣を生み出し続けている。
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2008/2/12


旗印染 Hatashirushi-zome 

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 旗印染(はたしるしぞめ)は京都で古くから伝わるもので、旗やのぼりなどに固有名の文字や紋章、記号などを染め出す技術のことである。
 文献によると旗は卑弥呼の時代からすでに登場し、のぼりは応仁の乱には使用されていたと記されている。
 技法は型を使ってのりを置き、染めてからのりを落とす型染め(かたぞめ)という方法で文様をうかび上がらせるものである。
 旗印染は非常に繊細な作業と大胆な作業を持ち合わせた、技術の高い染色方法である。中世に活躍した藍染専門の職人たちを称した紺屋(こんや)が作り上げていったものといわれている。
 その後、時代の遍歴とともに旗印染は旗やのぼり以外に風呂敷、ふくさ、印ばんてん、ゆかた、のれんなど、その用途は広がりをみせ、今日までその技術は京都で受け継がれている。
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2007/7/25


伊勢型紙 Ise-katagami Ise-Katagami

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 伊勢型紙(いせかみがた)は、三重県伊勢市に伝わる伝統美術工芸品である。
 古来、伊勢の地・現在の鈴鹿市で作られ、飛び地として紀州藩によって庇護された伊勢商人によって全国に販売されていたため、この名で呼ばれてきた。
 伊勢型紙とは、きものなどの型染めに用いる型紙のひとつで、渋紙にさまざまな手彫りの技法で緻密な文様や優雅な図柄を彫り抜いたもの。
 主な用途は、友禅、ゆかた、小紋などの文様を着物の生地に染めるためであるが、着物を染めるだけなく、陶器、ガラス、ゴザなどにも模様をつけるために使われたり、新聞の見出しの「もんがら」などにも使われている。
 伊勢型紙は、1000年の伝統を誇る、独特の技法で仕上げる、晴らしい工芸品である。
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2007/5/15


ゆかた地アロハシャツ YukatagiArohashatsu Wagara-Yukataji Aloha Shirts

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 「KANTARO、S 勘太郎商店」が開発、デザイン、販売する、国産高級ゆかた生地を使用したアロハシャツ。店主の藤井毅さんの命名だ。和のテイストとハイカラさが幸せな形で融合しているばかりでなくねそのディテールは手抜きがない。
 ゆかたとして市販されている生地の幅が40センチ程度なので、背布にはぎがほどこされ、動きやすく、また涼しくなるよう背タック(2ヶ所)がとられている。ボタンは天然素材、主に竹製のものを使用。胸囲、胴囲、袖幅、袖付はゆったり。袖は袖山ではぎ、ステッチを入れてある。
 販売するまで、試作品をいろんな体型の人に着てもらい、試行錯誤を繰り返したという。「少々お腹の出た方でも前が上がって見えないように工夫し、ポケット柄は合わせてあります」と、藤井さんが解説するように、スタイルをカバーする心憎い配慮も気が利いている。
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2007/1/31


浴衣 Yukata Yukata

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 和服の一種、木綿で作られた一重(ひとえ)の着物、「湯帷子(ゆかたびら)」の略。
 平安時代、蒸し風呂に入る際に熱を防ぐために使われたのが始まり。
 江戸時代に蒸し風呂が現在の湯船に変わったことから、汗を吸い取り、風を通しやすい薄手の着物として夏場に着る軽装、室内着、寝巻きとして使われた。現在も旅館の寝巻きなどに多く使われる。
 白、藍、紺地などの木綿に草花の柄が一般的だが、現在はカラフルな色や柄のものが多く、ポリエステルや混合生地も使われる。
 気軽に着られるため人気が高く、現在、最も着られている和服の一つ。夏の風物詩のひとつとして親しまれる。
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