NIPPON Kichi - 日本吉

2007/7/26

多聞山 Tamon-zan 

Jp


 多聞山(たもんざん)は、宮城県の塩竈湾に突き出した七ヶ浜町代ヶ崎の断崖に位置する、標高わずか56mの小山である。
 しかし、そこは大高森や松島町の富山、扇谷と並んで松島四大観と呼ばれる景勝地であり、日本三景の一つ、松島の絶景を一望できる場所として知られている。
 その頂には毘沙門堂があり、多聞天との別名を持つ毘沙門天像が本尊として祀られ、多聞山の名前の由来となっている。
 松島から見て南東に位置する頂上からは馬放島(まはなしじま)や地蔵島など、松島湾に浮かぶ大小260余の島々の景勝を遠くまで見渡せ、その雄大な眺めは時を忘れるほどの魅力を持って、見るものに迫ってくる。
 多聞山と海を挟んですぐ手前には地蔵島にある灯台が見え、島々の間を抜けるように行き交う船舶の往来も、景勝にアクセントをつけてくれる。
 この地を愛した松尾芭蕉も同じように、島々の間を抜ける船の航跡を見て、思索を巡らせたのかもしれない。

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住所
985-0801 宮城県宮城郡七ヶ浜町代ヶ崎浜字八ヶ森
名前
多聞山




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