大山寺の力餅は、徳島県上板町の大山寺にて、例年１月の第３日曜日に行われる行事であり、４００年もの間変わることなく続けられた伝統を誇る大会である。
　寺の境内において、三方にのせた巨大な重ね餅をどれだけ遠くに運べるかを競う自慢の祭りであり、男性用１６９ｋｇ、女性用５０ｋｇ、小学生用４５ｋｇ、幼児用１０ｋｇの餅を担いで、力自慢を競うさまは圧巻である。
　使用される紅白の重ね餅は、男性用が直径８０ｃｍと７０ｃｍ。優勝者には商品としてこの餅が贈られる。
　その起源は不詳であるが、七条城主出羽守兼仲公にまつわる行事と言われたり、一説には戦国時代に武士の力自慢から起こったとも言う。この行事は京都・醍醐寺の力比べにも取り入れられている。