NIPPON Kichi - 日本吉

記事数66件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/2/14


龍飛崎 Tappi-misaki 

Jp

 龍飛崎(たっぴみさき)は、青森県東津軽郡外ヶ浜町にある津軽半島最北端の岬である。
 岬は海抜100m前後の台地状にあり、山並みがいきなり海に落ちる突端が龍飛崎で、高台には日本の灯台50選のひとつにも選ばれている、白亜の龍飛埼灯台が建っている。
 名前はアイヌ語で刀を意味するタムパから来ているとされるが、龍が飛ぶがごとく、強い風が吹くことから龍飛崎と呼ばれるようになったとも言われている。
 岬には津軽海峡冬景色歌謡碑と、碑の丘や太宰治文学碑、吉田松陰碑など、多くの文人・偉人碑が存在している。また、龍飛バス停と龍飛崎灯台を結ぶ階段は、日本唯一の国道階段として知られている。
 岬一帯には、風力発電の風車が回る龍飛ウインドパークと展示館、青函トンネル記念館、龍飛崎シーサイドパークなども存在する。
 龍飛崎は、壮麗で迫力ある、日本を代表する岬である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/17


蒲公英(タンポポ) Tanpopo 

Jp

 春の訪れとともに黄色い花を咲かせ、ふわふわの綿毛のついた種子を作る蒲公英(たんぽぽ)。誰もが一度は幼い頃に、その綿毛を吹いて戯れたことがあるのでは、というくらい日本では馴染み深い植物である。また、春の季語として俳句や短歌などにも多く詠まれている、
 種子は風に乗って遠くまで飛び、生命力も非常に強く、発芽する場所を選ばないという。
 キク科の多年生植物で、きざきざの葉がライオンの牙を連想させることから、「ダンデ・ライオン」という英名がついている。漢字の蒲公英は中国名である。
 たんぽぽという言葉の由来には様々な説がある。冠毛が綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」というものに似ていることから、「たんぽ穂」と名づけられたという説もある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/15


翡翠(カワセミ) Kawasemi 

Jp

 翡翠という漢字は「かわせみ」と「ひすい」のどちらにも読める。
 水辺に生息する翡翠(かわせみ)は、様々な形態や生態を持ち、異質性の高いグループであるブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥である。
 その美しい鮮やかな羽は、シャボン玉のように光の角度によって色が変わって見え、「渓流の宝石」とも呼ばれる。また翡翠のような緑色に見えることもあることから「翡翠」と記されるようになった。
 長いくちばし、鱗模様のやや大きな頭、短い尾や赤い足が特徴的で、雌は下のくちばしも赤いのも特徴である。
 日本の北海道を除く地域では一年中見られるといわれ、市街地の公園の池でも、水中に飛び込んで魚類や水生の昆虫を捕獲したり、水面を滞空飛行したりする翡翠(かわせみ)の姿が見られることがある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




雉(キジ) Kiji 

Jp

 雉(きじ)は日本の国鳥である。
 雄は長い尾を持ち、体は全体的に深緑色をしており、目の周りには赤い肉腫がある。きれいな緑と赤のコントラストがとても美しい鳥である。走るのは速いが、飛ぶのが苦手ともいわれている。
 紙幣のモチーフに選ばれたり、桃太郎などの昔話に登場したり、ことわざや慣用句にも多く登場する。また、白い雉は吉祥として古来より大切にされ、飛鳥時代の650年には、長門国(山口県の西)より白雉が献上され、「白雉」と改元された。
 「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」という予知能力なども、昔からの言い伝えとして今も残され、古事記には、雉を「きざし」と呼んでいる箇所がある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




大鷲(オオワシ) Oowashi 

Jp

 日本に生息する、タカ目とフクロウ目の猛禽類(もうきんるい)の中で最大の種が、大鷲(おおわし)である。
 冬に北日本に渡来し、全長は約100センチメートル、体重は5~9キログラムあり、世界でも屈指の大きさとして知られている。
 黄色いくちばしと白い長い尾が特徴で、翼を広げると実に2メートルを越える。大きさはオスの方がメスよりやや小さい。
 北海道知床半島の羅臼には千羽以上が越冬する。流氷が早くから接岸する年だと、大鷲の数も増えるといわれる。
 冬場にこの海域でタラ漁がおこなわれるため、この地に訪れるといわれ、大きなメスだとサケやタラを捕らえて、海面を数百メートルも飛んでいく姿がみられる。
 主食は魚であるが、東シベリア地方ではアザラシの子どもやホッキョクギツネを捕らえるときもある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




鴇色(トキイロ) Toki-iro 

Jp

 鴇色(ときいろ)とは、日本の伝統色のひとつであり、鴇は朱鷺とも書くこともある。
 鴇の見た目は白一色のように見えるが、風切羽や尾羽など、翼の内側の所々が薄い淡いピンク色で、翼を広げて飛んでいる時にはその色が見え隠れするといわれている。その薄桃色を鴇色とよんだ。
 国内でも鴇はありふれた鳥であったが、年々数は減り、ついに絶滅の道をたどってしまった。その原因のひとつといわれる乱獲は、この柔らかく美しい薄紅色の羽のためであったといわれている。
 鴇色が着物の染色に使われるようになったのは、江戸時代になってからといわれる。柔らかで温かみのある鴇色は女性に大変好まれ、特に若向きの和装の染色には欠かせない色であったとされる。
 今では絶滅してしまった鴇も、伝統色としてその名と美しい色を現代にまで残している。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/12/21


鳥羽神明社の火祭り Toba-shinmeisha-no-hi-matsuri Himatsuri (the Fire Festival) of Toba Shinmeisha Shrine

Jp En

 ごうごうと燃えさかる大松明の炎の中に飛び込んで行く勇猛果敢な男たち。三河の鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)で行われる火祭りは、天下の奇祭として知られる。起源はおよそ千二百年前と伝えられ、県の無形民俗文化財に指定されている。
 祭りは高さ五メートル程度の「すずみ」と呼ばれる大松明を二基作り、中に神木と、月の数と同数の十二縄を納め、それに火打ち石で点火して始まる。地元鳥羽地区を西の「福地(ふくじ)」と東の「乾地(かんじ)」とに分け、海で身を清め神前でお祓いを受けた厄男とそれを助ける奉仕者たちが、神主の合図で「すずみ」の火の中へと一斉に飛び込む。最後に「すずみ」の燃え具合と「福地」「乾地」の勝敗によって、その年の豊凶を占う。「福地」が勝てば山間部は豊作に恵まれ雨も多く、「乾地」が勝てば干天が続いたり異変が起こるという。
 祭りは毎年旧暦の一月七日に行われていたが、現在は二月の第二日曜日に行われている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/12/7


礼文滝 Rebun-daki The Rebun Waterfall

Jp En

 北海道の稚内の西の日本海に浮かぶ礼文島。その西南の海岸にある礼文滝は日本最北の滝の一つである。観光コースにも組込まれず、秘境の滝といわれる。
 島の東南にあるフェリーターミナルから、礼文林道を北へ進み、途中西側へ方向を変える。途中の小川のせせらぎや、礼文島で一番最初に花が咲くお花畑は、滝へ向うことを忘れそうにさせる素晴らしさだ。渓谷に咲く花々を満喫しながら、足元に注意して、急斜面を下り、沢に沿って進むと、島の西海岸に辿りつく。そこで見上げる礼文滝は一層感慨深い。
 海岸に向かって落ちる落差20mの大滝から、時にはカモメが飛び立つ姿を見る事ができるかもしれない。水量の変化はあるものの、決して枯れることはなく、礼文島の水の豊かさを物語ってくれる。なお、海岸沿いの道は落石の危険があるため、通行止めとなっている。
 礼文滝は、滝と滝に至る道程をセットで満喫することができる秘境の滝である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数66件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter