達磨石峡谷は和歌山県海草郡紀美野町、滝の川地区を流れる貴志川の峡谷を指す。
　貴志川は、高野山に端を発する和歌山県の北部を流れる紀の川最大の支流で、達磨石峡谷はその一部。
　全体が結晶片岩で出来た濃緑の峡谷であり、多くの巨岩が渓谷内に点在する。
　達磨石は貴志川の中央に座す直径６メートルの大石で、かつて達磨大師の像が祀られていたことからその名が付いたとされる。
　鮎やアマゴが生息する清流で、釣り客にも人気がある。近隣には温泉が湧き、神経痛やアトピーに効能があるとして、多くの療養客が訪れている。
　夏は新緑、冬は渓谷の濃緑が鮮やかな絶景の景勝である。