NIPPON Kichi - 日本吉

記事数2件: 1~2 件表示          

2008/7/11


茶托 Chataku 

Jp

 茶托(ちゃたく)とは、茶を飲む時に使用する、茶碗をのせる為の受け皿である。
 明から伝来した煎茶法を起源とする日本の煎茶道では、元々茶托に当たる物はなかったと考えられている。
 江戸時代中期に清から杯と杯台が輸入されるようになるが、日本の煎茶法でこの杯を茶碗に転用する際に、杯台が茶托に転じた物と考えられる。
 茶托とは受けとめるためにのみ存在する道具である。それ自体だけでは用をなさない故に、おろそかにされることも少なくない。
 自分で茶を飲むときには絶対に必要な物ではないが、客を接待する時には相手に対する敬意を表すために必ず使用する。
 日本茶碗は持ち手がないため、客が口をつけるところに直接手をつけてしまうのは非礼にあたる、という理由からといわれている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/29


【師】 Shi Teacher

Jp En

 左右の部分から成る字体で、甲骨文には左右それぞれの字体があり、軍隊や指導者といった「師」の今の意味で使われているものもあります。「師」の初形は甲骨文にでてくる左の部分で、大きな串カツの形みたいです。これは出征する軍が戦勝を願って祖先を祭るために使われている肉切れを象っていて、それだけで軍の意味があります。軍はこの肉をいつも共にもって行きます。そして右の部分はこの肉を切るための血止めと取っ手の付いている包丁の形です。「師」は軍という意味以外にも「この肉を切り取る権限をもつ者」という意味にも使われました。そして現役を引退した後には、若者の教育によくあたったという背景から、先生という意味にも使われます。
 仏教の供式とは対照的に、このような肉を捧げる習慣は、後に儒教が受け皿となりました。中国、朝鮮・韓国、台湾など儒教圏の国々では、古代中国の先聖先師、たとえば孔子を祀るための主な儀式である「釈奠(せきてん(または、しゃくてん、さくてん))」などで大事な要素になります。日本ではたとえば湯島聖堂などで孔子を祀る儀式も肉中心です。
 因みに「帥」の字体は「師」にとてもよく似ていますが、甲骨文をみますと、左の部分は神棚の扉を象り、右の「巾」の部分は布を表していて、まったく違う系統のものです
  
■師・金文(きんぶん)左
■師・甲骨文(こうこつぶん)右
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数2件: 1~2 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter