NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/15


大鷲(オオワシ) Oowashi 

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 日本に生息する、タカ目とフクロウ目の猛禽類(もうきんるい)の中で最大の種が、大鷲(おおわし)である。
 冬に北日本に渡来し、全長は約100センチメートル、体重は5~9キログラムあり、世界でも屈指の大きさとして知られている。
 黄色いくちばしと白い長い尾が特徴で、翼を広げると実に2メートルを越える。大きさはオスの方がメスよりやや小さい。
 北海道知床半島の羅臼には千羽以上が越冬する。流氷が早くから接岸する年だと、大鷲の数も増えるといわれる。
 冬場にこの海域でタラ漁がおこなわれるため、この地に訪れるといわれ、大きなメスだとサケやタラを捕らえて、海面を数百メートルも飛んでいく姿がみられる。
 主食は魚であるが、東シベリア地方ではアザラシの子どもやホッキョクギツネを捕らえるときもある。
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2007/10/26


知床五湖 Shiretoko-goko The Shiretoko Five Lakes

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 北海道最後の秘境と言われる世界遺産の知床半島。アイヌ語でシリエトク(大地の突端)という意味だとか。その知床の原生林に囲まれてたたずむ幻想的な5つの湖「知床五湖」。
 流入・流出する川はなく、知床半島に降った雨・雪が地下水を経て湧き出してきた湖だ。
 五湖を一周する遊歩道が整備されており、全周しても約60分、第一湖、第二湖だけだと30分程度で巡ることができる。 原始の楽園の名にふさわしく、数多くの動植物を目にすることができる。湖の水面には知床連山や原生林の姿の美しい姿が映り、心が洗われる。散策途中で運がよければ、エゾリスやエゾシカなどの姿が見られることも。
 小高い丘の上にある展望台からは、第一湖と知床連山を見渡す大パノラマが広がり、訪れる人々の心を捉えて放さない。
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2007/10/24


羅臼岳 Rausu-dake Mt. Rausu-dake

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 羅臼岳(らうすだけ)は、北海道の知床半島にある火山群、知床連邦の主峰で標高1660m。日本百名山のひとつである。
 冬に純白の雪をまとい、慄然と立つ姿は圧巻だ。夏でも雪渓が多く残り、雪解けの早い場所から次々に多彩な高山植物が咲き乱れ、山全体が大きなお花畑のようになる。花は7月下旬頃が見ごろだ。
 山頂から望む大パノラマは遥か遠く国後島まで見渡すことができ、絶景と評判だ。登山口は、羅臼町からは羅臼温泉付近から、斜里町からは岩尾別温泉付近にあり、登山道が整備されている。所要時間は前者が4時間30分、後者が約6時間である。
 羅臼岳は、厳しい冬を乗り越える、力強い自然の気高さをたたえる山である。
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2007/10/18


オシンコシンの滝 Oshinkoshinno-taki 

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 北海道斜里郡斜里町を流れるチャラッセナイ川の河口付近にある、知床半島最大の滝が、オシンコシンの滝である。
 知床半島中央部に位置する遠音別岳西側斜面を源流としている。「日本の滝百選」にも選ばれた。
 名前の由来は、アイヌ語の「オ・シュンク・ウシ・イ」が訛ったもので、「川尻にエゾ松が群生するところ」という意味から転じたもの。
 知床八景のひとつい挙げられ、緩やかな傾斜の岸壁をオホーツク海に向かって流れる勇壮な大瀑布は、迫力があり、途中から流れがふたつに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれている。
 滝の上にある展望台からはオホーツク海や知床連山を一望でき、特に流氷の時期は、見渡す限り白い海原が広がり、息を飲むほど美しい眺めを見ることができる。
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2007/7/17


美幌峠 Bihoro-touge 

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 美幌(びほろ)峠は、北海道美幌町と弟子屈町の境にあり、525mの標高は阿寒国立公園随一の眺望を誇る。
 周辺には高山植物が豊富に植生し、春にはエゾアオイスミレ、夏はミヤマオダマキ、チシマフウロ、コケモモ、イワツツジなどが観察できる。
 美幌峠からの眺望は素晴らしく、眼下にはマリンブルーに輝く澄んだ屈斜路湖や網走湖、能取湖、サロマ湖が広がり、さらに晴れた日には、遠くに知床連峰や大雪の峰々が見渡せる。
 また、標高の高さと気象条件を利用して、美幌峠一帯ではパラグライダーやハングライダーなどスカイスポーツが盛ん。
 展望台には国民的歌手の美空ひばりさんが唄った「美幌峠」の歌碑が建っている。また、美幌峠は戦後大ヒットしたラジオドラマのクライマックスシーンの舞台としても有名である。
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2007/7/10


羅臼湖 Rausu-ko 

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 羅臼湖は知床半島のほぼ中央、知床峠の奥に位置する湖である。
 知床連山の天頂山の噴火によって、麓を流れる知西別(ちにしべつ)川が堰き止められて出来た堰止湖だ。
 深い原生林に囲まれた神秘的な湖として知られているが、ごく最近までは人跡未踏の地であり、湖までの遊歩道が設置されたのも昭和三七(1962)年になってからと比較的新しく、それまでは幻の湖であった。
 湖自体は周囲6kmとそれほど大きくはないが、それでも知床半島では一番大きく、標高も740mと高いこともあって、周囲には高山植物などを見ることも出来る。
 知床の原始性の高い自然に囲まれた遊歩道沿いには、羅臼湖にいたるまでに大小五つの美しい沼もあり、湖までの片道おおよそ1時間半ほどの行程も楽しみながら歩くことが出来る。
 知床の大自然と緑深い山々に抱かれた神秘の湖は、訪れる人に満面に湛えた美しい湖面を安らぎと共に見せてくれる。
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熊越の滝 Kuma-goe-no-taki 

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 北海道東部知床半島のほぼ中央。そのオホーツク海側にある羅臼町を流れる、羅臼川にかかるのが熊越えの滝だ。
 落差15mほどの高さを白く、豪快に流れ落ちる瀑容は、さすが名前に熊という字が入るだけのことはある、と思わせる迫力をかもし出している。
 しかし、その名前の由来はそんな勇壮なものではなく、動物と人との間の、ある物語に彩られている。
 昔、猟師に追われた熊の親子がこの滝に追い詰められた。親熊は小熊だけでも滝の上に逃がそうと、下から小熊を押し上げようとした。そんな親子愛に心打たれた猟師は、その二頭を逃がしてやった。以来、羅臼の熊は人を襲わなくなったという。
 そんな、心温まる逸話を名に冠した滝なのである。
 融雪期には水量も増え、よりいっそうとその雄大な飛瀑と流れ落ちる轟音を味あわせてくれる美しい滝だが、そんなやさしい秘話を聞けば、滝を見る目も幾分変わってくるというものだ。
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羅臼間歇泉 Rausu-kanketsusen 

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 北海道東部、オホーツク海に鋭く突き出た知床半島の最高峰である羅臼岳の裾野に広がる羅臼温泉。
 その温泉の国設野営場近くにあるのが、北海道の天然記念物ともなっている羅臼間歇泉である。
 昭和三七(1962)年に発生した羅臼岳周辺の群発地震が引き金となって噴出したとされている。
 間歇泉自体が、そう長きに渡って噴出するものではなく、北海道はもとより国内でも非常に珍しく貴重な存在であるとして、その後の昭和四三(1968)年に北海道指定の天然記念物として指定されることになった。
 現在でもおおよそ一時間に一回の割合で、6~8mの高さに達する熱湯の噴出を見ることが出来る。
 近くには源を同じくする羅臼温泉もあり、間歇泉を見た後は、それと同じ温泉にゆっくりとその身を休めることも出来る。
 回数は少なくなったとはいえ、今も豪快に噴出すその白い筋は、自然の不思議さと荘厳さ、そしてなにより人を癒す不思議な力をもたらしてくれている。
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