NIPPON Kichi - 日本吉

2007/4/2

成島和紙 Narishima-washi 

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 成島和紙は、岩手県花巻市に伝わる伝統工芸品である。
 寛文元(1661)年以前から、東和町(現花巻市)成島では和紙製造が始まっていたとされ、その歴史は300年にも及ぶ。
 以後、50数軒もの農家が副業として生産にあたり、盛岡藩の御用紙や障子紙、提灯などの用紙として広く愛用されていた。
 成島和紙は、クワ科の「こうぞ」の皮を原料に、「ノリウツギ」の帖を混ぜ合わせて、冬の寒中に漉き上げた、紙である。
 冬はコウゾが寒さで腐りにくく、コウゾに混ぜるのりがよく粘り、良質な紙を作れるので、和紙作りは農閑期の冬場、1月から3月にかけて行うという。
 明治時代には100軒を超す家で紙作りが行われていたが、年々減り続け、いつしか生産するのは一軒だけとなってしまった。
 成島和紙は、素朴で味わいのある、独特の郷土工芸品である。

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住所
028-0116岩手県花巻市東和町北成島5区202
名前
成島和紙工芸館
電話
0198-42-3948




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