NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/2


明通寺 三重塔 Myoutsuu-ji Sanjuu-no-tou 

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 明通寺(みょうつうじ)は、福井県小浜市門前にある真言宗御室派の寺である。本尊は薬師如来。小浜国宝巡り第6番とされ、大同元(806)年、坂上田村麻呂によって創建されたと伝わる。
 三重塔は、文永七(1270)年に建立された塔で、総高22.12mの桧皮葺となっており、国宝に指定されている。礎石・縁束石ともに自然石で漆喰叩の上に建てられた塔は、やや南寄りに東面して建っている。
 各層総円柱、組物は各重とも和様三手先で組み、尾棰は隈二重、平一重を配し、組入小天井をつけ、軒支輪附となっている構成はまことに華麗といえる。地方にありながら様式のくずれがなく、国内でも鎌倉建築を代表する貴重な建造物である。
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石手寺 三重塔 Ishite-ji Sanjuu-no-tou 

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 四国霊場でも随一の寺宝、文化財を有する名刹と言われる石手寺(いしてじ)は、真言宗の寺院で、四国霊場の第五一番札所。神亀五(728)年に聖武天皇の勅願により創建されたと伝えられる。
 もともとは安養寺という名前だったが、寛平四(892)年、城主河野家の子息が左手が開かないと言い出し、安養寺の住職に祈祷を頼み左手が開いたとき、手から「衛門(えもん)三郎再来」と書かれた小石が転がり落ちたため、石手寺と改めたと言われている。
 境内にある三重塔は国の重要文化財に指定されている。この三重塔のつくりは三間三重と呼ばれる形式で、屋根は本瓦葺になっている。鎌倉時代に立てられた三重塔としては愛媛県内唯一のものである。石手寺の境内は曼荼羅に作られ、三重塔を中心に右回り、左回りしながらお参りをすれば自然と心が和み、温かい心が全身によみがえってくると言われている。
 立派な堂宇が立ち並び、道後温泉の東にあたることから境内は参拝の人が絶えない。
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2008/9/1


輪王寺(四本竜寺) 三重塔 Rinnou-ji(Shihonryuu-ji) Sanjuu-no-tou 

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 日光山草創の地である四本龍寺(しほんりゅうじ)の境内に残っている三重塔。
 「日光山縁起絵巻」や「日光山古地図」などの絵図記録にその姿が残っており、推察では大同二(807)年創建とされている。貞享元(1684)年の大火により焼失。現在の塔は貞享二(1685)年に再建されたものである。
 高さ18.2メートルで、板が素材のとち葺で、やわらかく清々しい。初層の中備えには蟇股(かえるまた)がほどこされ、十二支を刻んでいる。内部は、四天柱、来迎柱、仏壇があり釈迦如来を安置している。
 昭和四八(1973)年に国指定重要文化財に指定されている。また、塔を含め輪王寺は「日光の社寺」群として平成一一(1999)年に世界遺産に登録されている。
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百済寺 三重塔 Kudara-ji Sanjuu-no-tou 

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 奈良県北葛城郡広陵町にある百済寺(くだらじ)の創建の時期、経緯等は明らかでない。寺は三重塔と小さな本堂を残すのみである。
 塔は鎌倉時代中期に建立され、高さ22.9メートル、本瓦葺である。長い相輪を持つ。三手先(みてさき)、二層の繁垂木(しげたるき)を用い、がっしりと軒を支えている。軒先の四方には牙を出したかわいらしい鬼瓦(おにがわら)が据えてある。
 塔の内部は四天柱と来迎壁(らいごうへき)があり、須弥壇(しゅみだん)という大型の壇に、金剛界大日如来像を安置する。明治三九(1906)年に県の重要文化財に指定されている。
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興福寺 三重塔 Koufuku-ji Sanjuu-no-tou 

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 興福寺の三重塔は康治二(1143)年に創立されたものであるが、治承四(1180)年の大火で焼失し、その後鎌倉前期に再建されている。
 本瓦葺で高さは19.15メートル。「みかえりの塔」として有名な長野県の大法寺(だいほうじ)三重塔と同じく、一番下の軒である初重がやや大きく設計してあり、落ち着いたシルエットになっている。
 また、白壁と木組みのコントラストが印象的で、洗練された美しさだ。初層内部は四天柱を板壁で対角線方向に仕切り、千体仏を描いている。中央には窪弁才天像とその諸尊が祀られている。
 毎年七月七日に「弁才天祭り」が開催され、特別開扉される。昭和二七(1952)年に国宝に指定された。また、塔を含め興福寺は「古都奈良の文化財」の一部として、平成一〇(1998)年に世界遺産に登録されている。
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2008/8/29


那谷寺 三重塔 Nata-dera Sanjuu-no-tou 

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 石川県小松市のにある那谷寺(なたでら)の三重塔は、江戸時代の寛永一九(1642)年に建立され、高さ約11メートル、桧皮葺(ひわだぶき)、禅宗様を基調とした建物である。
 三層共に軒下が放射状に配される扇垂木(おおぎたるき)になっており、技巧が高く美しい。
 一番下の軒である初層に比べ、二層目の軒が急に小さく、さらに三層目もわずかではあるが小さい。その上に長い相輪が続き、小塔ながらバランスの良い、安定感のある印象だ。 
 平成一九(2007)年の大改修の際に、相輪の土台部分である露盤に、名工宮崎彦九郎吉綱の銘や、建立に携わった工人達の名、露盤の製作経緯などが記されてたことが分かった。
 初層の壁面には、唐獅子の二十の行態や牡丹の細かい浮き彫りが施されており、内部には四天柱(してんばしら)と、胎蔵界の大日如来を安置している。
 昭和一六(1941)年、国の重要文化財に指定されている。
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六條八幡神社 三重塔 Rokujou-hachiman-jinja Sanjuu-no-tou 

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 六條八幡神社は、兵庫県神戸市北区にある神社である。祭神は応神天皇で、平安時代の長徳元(995)年、基灯法師の創建と伝えられる。
 三重塔は、室町時代の文正元(1466)年、神社の世話役であり、この地方の有力者であった鷲尾綱貞により建立された。
 緑の木々を背景に、やわらかな桧皮葺と上層を区切る細縁の手すりなど、優美な姿で建っている。軒先の強い反りや、上層になる程小さくなる形に室町中期の特徴が見られ、国の重要文化財に指定されている。
 仏教建築である塔が神社にあるのは、神仏混淆の名残りといえる。秋には紅葉をバックにした姿も素晴らしい、歴史ある建築物である。
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教王護国寺 五重塔 Kyouou-gokoku-ji Gojuu-no-tou 

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 教王護国寺(きょうおうごこくじ)は、京都府京都市南区九条町にある東寺真言宗総本山の寺である。本尊は薬師如来。真言宗十八本山第9番、西国愛染十七霊場第8番札所とされる。一般には東寺(とうじ)という別称で知られる。
 延暦一五(796)年、平安京の正門にあたる羅城門の東西に、王城鎮護の寺として建立されたうちの1つ、東側が東寺である。
 五重塔(ごじゅうのとう)の創建は9世紀末であったが、現在の塔は将軍・徳川家光の寄進による4代目で、建てられたのは寛永二一(1644)年であり、国宝に指定されている。
 高さ54.8mは木造塔としては日本一の高さを誇り、京のシンボルともなっている。
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