萱草色(カンゾウイロ) Kanzou-iro
|
萱草(かんぞう)はユリ科の多年草で、すらりとした茎に、ユリに似た八重咲きの橙赤色の花を咲かせる。
中国で忘憂草と呼ばれていたことから、日本では忘れ草(わすれぐさ)という名づけられ、憂いを忘れたいといった内容の歌が万葉集にある。
忘れ草
吾(わ)が紐につく
時となく
思ひわたれば
生けりともなし
*万葉集(巻一二)
平安時代の宮廷では、喪に服している女性が、紅色の袴のかわりに萱草色に染めた袴を着用したことが、源氏物語などにみられる。
萱草色(かんぞういろ)は、花の名にちなんだ伝統色で、萱草色は花の色のように、やや赤みを帯びた黄色を表すが、染料としては、花はつかわれず、蘇芳(すおう)や梔子(くちなし)の実、山梔子(さんしし)が使われた。
中国で忘憂草と呼ばれていたことから、日本では忘れ草(わすれぐさ)という名づけられ、憂いを忘れたいといった内容の歌が万葉集にある。
忘れ草
吾(わ)が紐につく
時となく
思ひわたれば
生けりともなし
*万葉集(巻一二)
平安時代の宮廷では、喪に服している女性が、紅色の袴のかわりに萱草色に染めた袴を着用したことが、源氏物語などにみられる。
萱草色(かんぞういろ)は、花の名にちなんだ伝統色で、萱草色は花の色のように、やや赤みを帯びた黄色を表すが、染料としては、花はつかわれず、蘇芳(すおう)や梔子(くちなし)の実、山梔子(さんしし)が使われた。
- 名前
- 萱草色(カンゾウイロ)