NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/4/13


熊谷志衣子 Kumagai Shiiko Shiiko Kumagai

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 岩手県盛岡地方に伝わる伝統工芸品「南部鉄器」を今も造り続ける、鈴木盛久工房(すずきもりひさこうぼう)の第十五代当主である。
 熊谷氏は全国初の女性の釜師。1946(昭和二十一)年生まれ、学生時代に彫金を学び、93年に十五代目を襲名した。
 彼女が作りだす柔らかなフォルムを持った独特な作品は、90年「丸釜」にて鵬雲斎千宗室家元奨励賞を、91年「櫛目丸型鉄瓶」で内閣総理大臣賞など他多数の賞を受賞している。
 南部鉄器は江戸時代中期に京都から職人を招いたのが始まりで、藩の保護や良質の鉄に恵まれたことから岩手に根付き、現在も多くの人々に親しまれている。
 元々彫金を学んでいた熊谷さんはその技術や特性を生かし独自の製品を作成。現在も様々な試行錯誤を繰り返している。
 女性の感性による新たな作品は、伝統工芸品に新たな息吹を吹き込んでいる。
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2007/3/29


南部鉄器 Nanbu-tekki 

Jp

 南部鉄器は岩手県盛岡地方特産の鉄器である。
 江戸時代、南部盛岡藩三代藩主南部重直の命により各地より職人を招き、南部藩の手厚い庇護の下で生み出された工芸品。
 明治時代に一時衰退するが、鉄道開通や皇太子行幸などで広く宣伝され復興、戦後に安い製品に押されるも、伝統品としての質を保つことで価値を高めている。
 多くの製作過程があり、一つの型から十個前後しか生産が出来ない。また、作成に二ヶ月近くを要するものもあり、どちらも熟練の職人たちの技により作られる。
 茶釜、鉄瓶だけではなく、フライパンや風鈴など現在に合わせた製品も作られ、人気を博している。
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2007/1/15


鉄瓶 Tetsubin Iron Kettles

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 鉄瓶は日本の代表的伝統工芸品のひとつである。
 1500度にもなる、溶かした金属を製品の型となる鋳型に鋳込む技術を「フキ」という。熟練した技を必要とする作業だ。
 古来より伝わる技法を継承し、手づくりの物を今でも製品化している。岩手県の盛岡市で作られる、「南部鉄瓶」などが有名である。
 実はこの鉄瓶、ちょっとしたブームになっている。
 現代人は「鉄分不足」だそうである。5人に1人は貧血症または、準貧血症になっているという。鉄瓶で沸かすお湯は、鉄分補給に効果的であるという。
 また、この鉄瓶で作ったお湯で飲むお茶やコーヒーは、通の人ならその味の違いがわかるものだ。
 海外においても、鉄瓶で沸かしたお湯の味が評価を得ている。
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