NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/25


乙宝寺 三重塔 Oppou-ji Sanjuu-no-tou 

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 乙宝寺(おっぽうじ)は、新潟県胎内市中条町乙にある真言宗智山派の寺である。本尊は大日如来。
 天平八(736)年、聖武天皇の勅命によって行基菩薩、婆羅門(ばらもん)僧正らが北陸一帯の安穏を祈り開山したと伝えられる。「今昔物語」や「古今著聞集」にも登場する、新潟県屈指の古刹である。
 三重塔は、十四世紀中に建設され、元和六(1620)年、村上城主村上忠勝によって再建、完工された塔である。造りは三間三重で、その屋根は本瓦葺になっている。高さは24.2mで、本尊として普賢菩薩像を安置しており、国の重要文化財に指定されている。
 乙宝寺の三重塔は、紅葉との組み合わせも美しい、純和様の寺院塔婆である。
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2008/8/4


蘇芳色(スオウイロ) Suouiro 

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 蘇芳色(スオウイロ)は、日本に古くから伝わる伝統色のひとつである。
 蘇芳とはインドのマレー原産、マメ科の植物で、木の部分を煎じて染料として用い灰汁媒染で染め出した色である。
 日本には奈良時代に伝わり、広く普及した染料で、紅花や紫に代わって赤系や紫系の染色にも用いられた。
 かつては紫に次いで高貴な色とされていた色で、濃く渋い紫がかった赤色をしている。
 また、今昔物語では凝固しかけた血液の表現にも使われている。
 蘇芳花あるいは蘇芳泡と呼ばれる日本画の絵の具としても使われており、樹心周囲の色の濃い部分である心材を煎じ詰めたものを、陶器などに塗って乾燥させたものを顔料として用いる。
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2007/9/21


安倍清明 AbenoSeimei Abeno Seimei

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 陰陽師として知られる安倍晴明(あべのせいめい)は、平安時代の『今昔物語集』、鎌倉時代の『宇治拾遺物語』、歌舞伎や文楽の演目の中で語り継がれてきた伝説的な人物。
 出自には謎が多い。幼少期から怪異を見る力があり、当時の陰陽道の大家・賀茂忠行に師事して、天文・暦法・占術などの知識を吸収した。やがて、式神を操り、病を鎮め、雨を降らせるまでに至ったが、晴明の個性は、時空間を読む力、暦の秘密の把握にあったという。陰陽五行と占術の関係を理論化した『占事略決』を始め、いくつかの秘伝書を記した。
 当時としては異例の85歳という長寿だった。晴明の死後、彼の子孫は土御門家として、歴史の舞台裏で君臨し続けた。京都にある安倍晴明神社には、今でも参拝者の姿が途絶えない。
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2006/12/15


総持寺 Soujiji Sojiji Temple

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 大阪府茨木市の総持寺は、平安時代、中納言藤原山蔭卿により開かれた。宗派は高野山真言宗。亀の恩返しにより開かれたという逸話は、『今昔物語』や『源平盛衰記』などにも紹介されている。
 近畿地方に点在する三十三の霊場を巡り、観音経を参拝する遍路「西国三十三所巡礼」の第二十二番の札所。本尊の千手千眼観世菩薩は「亀に乗った観音様」として有名で、子育て、厄除けの観音として知られている。ほかに薬師如来、地蔵菩薩、不動明王、弘法大師、稲荷大明神など多くの仏や神を祀っている。
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