NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/12/2


大池寺 開山臥龍の松 Daichi-ji Kaizan-garyu-no-matsu 

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 大池寺・開山臥龍の松(だいちじ・かいざんがりゅうのまつ)は、滋賀県甲賀市水口町にある臨済宗妙心寺派寺院、大池寺の境内にあるクロマツである。
 その樹齢は三百五十年ともいわれている古木であり、同寺の前庭にあたる庫裡前の庭園に、堂々たる木容を呈している。
 太い幹はおよそ1.8mほどの高さのところで折れるように曲り、そこから枝が地上を這うように伸びており、その姿から龍が臥せた状態をあらわす臥龍の名がつけられたのだという。
 同寺は一時荒廃したものの、寛文年間(1661~1673)に再興されており、松はこの頃に植えられたものだとされている。
 太い幹をくねらせ、まさに龍が横たわっているがごとくの枝ぶりから、同寺の名所である蓬莱庭園とともに広く知られる名木となっている。
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2008/10/1


紀元杉 Kigensugi 

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 紀元杉は、屋久島のヤクスギランドから車で25分の林道沿いにあり、車で行ける屋久島杉としては最大の巨木。樹齢3000年とも言われ、縄文杉や弥生杉と並ぶ屋久杉三大杉のひとつである。
 樹高は19.5m、胸高周囲8.1m。ヤマグルマやヒノキなどの着生樹が多いのが特徴だ。樹冠は枯れているが、屋久杉特有の筋状のこぶや苔むした樹肌が老木としての存在感を表している。
 根元に立つと、台風や年間雨量8000~9000ミリという過酷な気象条件をものともしない偉大な生命力にただただ畏敬の念が湧くばかりである。
 平成九(1997)年には根張りを保護するために、木製デッキが整備された。
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2007/10/15


天神社 Ten-jinja 

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 面積の八割以上が山林という自然豊かな大洲市川辺町。川辺川上流に位置する北平地区、秋知川に屋根付きの「御幸の橋(みゆきのはし)」がある。
 県の有形民俗文化財にも指定されている御幸の橋が架かる道は、「北平天神社」の参道になっており、道幅の狭い橋を渡ったところに社殿と鎮守の森がある。
 「天神社(てんじんじゃ)」は生前の優れた学力・才能により「学問の神様」とも呼ばれ、また「天神様」として畏怖された菅原道真が祀られている。
 境内に入ると、正面に大岩がそそり立ち、その岩の上に岩を抱え込むように根を張り、全身苔に包まれたけやきの木が力強く立っている。樹齢八〇〇年ともいわれる大けやきを見上げると長い長い歴史が感じられる。 
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2007/10/12


沼田城跡 Numata-jyou-ato Numata Castle Ruins

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 群馬県沼田市に所在。戦国時代の天文元(1532)年、この地方の有力者、沼田十二代の万鬼斎顕泰(ばんきさいあきやす)が築城したと言われる。当時は倉内城と呼ばれた。
 関東へ至る要衝の地であることから、越後の上杉氏や小田原の北条氏、甲斐の武田氏などの戦国大名により目まぐるしい争奪戦が繰り広げられた。
 江戸時代に入ると真田氏の所領となり、慶長二(1597)年から数年かけて、真田信幸により五重の天守閣を建造、二の丸、三の丸などが整備され、近世城郭に改修されたという。
 関東では珍しく石垣が築かれていた沼田城。現在残っている遺構はあまりないが、わずかに残る石垣や堀が当時の面影をしのばせる。春には樹齢400年の古木「御殿桜」が咲き、沼田城の興亡の歴史を静かに語りかけてくるようだ。
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2007/9/27


大山神社祭 Ooyama-jinja-sai Oyama Shrine Festival

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 大山神社祭(おおやまじんじゃさい)は、島根県隠岐郡隠岐の島町布施にある大山神社にて、毎年四月初丑の日に行われる祭である。国の無形民俗文化財とされる。
 大山神社の創建・由来などは不明で、社殿は無く、樹齢数百年の老杉を御神体として祀っている。
 文政八(1825)年には「大山祭礼記録」が布施の里山伏法印によって書き写されており、そこには祭礼を始めし事幾百年とも書かれている事から、実際の起源はもっと古いものと推察される。
 布施地区では、大山さん、山祭りと呼ばれる神事で、春の到来を実感する行事である。
 例祭の前日に御神木に巻く大かずらを山から切り出してきて、大榊を担ぎ村内を練り歩く「帯栽ちの神事」を行い、明けて丑の日に、御神木に大かずらを7巻半巻きつける「帯締めの神事」を行う。
 大山神社祭は、山伏によって始められたとも伝わる古祭である。
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2007/9/13


羽田神社 太郎坊、次郎坊の杉 Hada-jinja Tarou-bou,Jirou-bou-no-sugi 

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 宮城県気仙沼市にある海抜320mの羽田山。その山腹に鎮座するのが羽田神社である。
 この地方独特の伝統行事「羽田のお山がけ」でも知られている同社であるが、もう一つの有名どころが、太郎坊、次郎坊の杉だ。
 羽田神社の社伝によれば、文治二(1186)年に、同社を再興した尾形三郎維義(これよし)の嫡男である小太郎維久と次男の維村により、手植えされたと伝えられている。
 社伝から考えると、両杉は樹齢八百年を超える古木であり、昭和三〇(1955)年には宮城県の天然記念物に指定されている。
 両杉は本殿を挟むように、左右にちょっと間をおいて立っており、本殿向かって右が太郎坊、左が次郎坊である。
 どちらも樹高は40mを超える立派なもので、どっしりと根を下ろし、天高く伸びたその姿は、甲乙つけがたい器量よしである。
 樹齢八百年を超えてなお樹勢は盛んで、宮城県の天然記念物にも指定、県下でも有数の老杉として今も訪れる人々を見守っている。
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神寺不動尊 松景院 Kamitera-fudou-son Shoukei-in Kamitera Fudoson Shokeiin Temple

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 神寺不動尊・松景院(かみてらふどうそん・しょうけいいん)は真言宗のお寺で、天正一九(1591)年、実恵法印(じつえほういん)によって開山された。
 当時この辺りは田尻川と美女川に挟まれ、梅の古木が混ざった松林が茂っていた。さらに川端にある芽を竹に見立て「松竹梅茂る目出たき処、ここに厄除開運の寺を建てん」との願いにより、「梅光山松景院」の名が付けられたと伝えられている。
 開山以来、ここでは神仏習合の修験道の作法を修行するため「神寺」と呼ばれていた。明治時代に行われた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を免れ、神仏習合の信仰を今に伝える珍しい寺である。
 本尊である神寺不動尊は高さが約七メートル、重さ四〇トンを誇る規模である。二一万枚の護摩修行における護摩の木を、二一日間の断食修行でお焚き上げし、その灰を混ぜて造られたもので、世界でも類をみない大きさである。
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2007/9/7


箱泉寺 Sousen-ji 

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 箱泉寺(そうせんじ)は、宮城県石巻市河南町にある古刹である。
 伝教大師の弟子の慈覚大師が貞観年間(859~877)に開いたとされる。
 天正三(1575)年に俊光と号する僧が中興に努め、真言宗にと改められた。
 寺は旭山の北側の斜面に位置し、周りは森で囲まれている。参道の石段を登ると、なんとも年代を感じさせる四脚門の山門が構えている。山門をくぐると、前方に本堂があり、本堂の右側は渡り廊下となり、玄関、庫裏へと続いていく。
 本堂の前には大杉と平成九(1997)年に根方山より勧請され、多くの人の願いをかなえてくれるといわれる千願石・万願石がある。
 この地は清水が豊富に湧き出る里としても知られており、境内にある独鈷水(おこうずい)は、慈覚大師ゆかりの水で、寺の名前の由来になっている。
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