NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/13


切妻造 Kirizuma-zukuri The Kirizuma-zukuri Style

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 切妻造(きりづまづくり)とは、切妻屋根を用いた日本の伝統的な建築様式の事である。
 日本の木造住宅の屋根は、切妻造、寄棟造、入母屋造の3種類を基本とする。
 切妻造は、屋根の頂上部である棟から左右にくだる2つの屋根面で構成される。屋根が外壁面とまじわる部分にできる三角形を妻とよび、妻のある側面からみると、屋根を妻で切ったようにみえるので、切妻造の名がある。
 古墳時代には、切妻造の屋根が豪族居館を象徴した。
 しかし、奈良時代に中国から伝来した木造建築では、正面からみたとき、横方向への屋根の広がりが認識できる寄棟造の方が、格式が上とされていた。
 やがて、屋根の妻をみせる切妻造の象徴性と、寄棟造の正面形式の両方を兼備した入母屋造が、宮殿や貴族住宅、寺院において一番好まれるようになっていく。
 切妻造は、日本の古代建築の基本といえる木造建築様式である。
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2007/8/16


群馬 高津戸峡 Gunma Takatsudo-kyou Takatsudo Gorge

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 群馬の高津戸峡(たかつどきょう)は、群馬県みどり市に広がる渓谷である。
 日光の山中に源を発する渡良瀬川が流れる渓谷で、関東の耶馬渓とも讃えられる。
ながめ公園や懸崖のゴリラ岩、ポットホール、スケルトン岩、伊勢ヶ渕など、数々の奇勝地が連なっている。
 はねたき橋は、横、縦どちらから見ても三角形に見える歩行者専用橋で、「水が飛散する様が滝のように見える」という由来で名付けられた。床には全国各地から寄せられた鳥・魚・花を描いた120枚のタイルが埋め込まれている。
 渓谷沿いの遊歩道も整備され、週末には多くのハイカーが訪れる。新緑、紅葉の頃は特に美しく、隠れた名所にもなっている。
 高津戸峡は、自然の景観を満喫できる美しい奇勝地である。
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2007/7/25


中川清司(人間国宝) Nakagawa Kiyotsugu(NingenKokuhou) 

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 中川清司(なかがわきよつぐ)は、昭和十七(1942)年、京都府生まれの木工芸師である。
 十九歳の頃より、父で京指物師であった中川亀一氏に師事、技術を磨く。
 昭和四八(1973)年には「柾合わせ」(まさあわせ)という、柾目を合わせる技法による作品を創作し、日本工芸会近畿支部展にて「日本工芸会賞」を受賞することとなる。
 翌年には同じく木工芸師であり父の知人であった竹内碧外氏に師事し、指物や桶指物、長方形や三角形等の部材を貼り合わせる木画、そして柾合わせなど、幅広く高度な木工技法を体得。それら生かし、軟木の良材を用い、組合わせた木目がその表面を「幾何学的な文様」で彩る美しい制作物を多く発表、高い評価を得る中、平成十三(2001)年に「木工芸」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
 飽くなき探求によって裏打ちされたその技術力の高さは、人間国宝となった今も休みなく生み出される素晴らしい作品によって、証明され続けている。
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