NIPPON Kichi - 日本吉

記事数4件: 1~4 件表示          

2007/2/6


白水の滝 Shiramizu-no-taki 

Jp

 白水の滝は別府湾に注ぐ大野川の源流で河口から約100キロの地点にある。ここは岩間から湧き出る滝であり、高さは38メートル、かつては約100メートルにわたって湧水が飛び散り、白く輝いて、日本一の飛泉と称えられ、各地から多くの人々が訪れた。滝の下手には陽目(ひなため)の里名水茶屋やキャンプ場がある。
 画聖「田村竹田」は備後(岡山県)の学者を伴って訪れ、白水の滝をたたえて「天下奇観白水滝」等の言葉を残している。また、有名な歌人で雲上人の千種(ちぐさ)三位有功郷は「豊国の国の宝と岩間より湧きて泉の滝の白玉」と詠んでいる。
 1901年に白水井路が導水され、この滝の水を取り入れて約120ヘクタールを開田した。以後水の量が減り昔ほどのスケールの大きさはないが、奥豊後でも3本の指に入る名瀑である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




彦太郎池と久住連山 Hikotaro-ike-to-Kuju-renzan 

Jp

 大分の宝と言われる「彦太郎池」は、天気が良く波が立っていない時には、湖面に「久住山」がきれいに映し出されて、合わせ鏡の様に水面に映り込む。また森林コースと高原コースの二つのトレッキングが出来、自然の散歩道をゆったりと楽しめる。
 九州の屋根と言われる「くじゅう連山」。「九重」と「久住」という字で、ごっちゃになりやすいが、「久住山」を主峰とした山々全体を「九重連山」と言う。阿蘇よりの玖珠に、九重(ここのえ)という地名があるので、1986年に名称が変更された時、阿蘇くじゅう国立公園の「くじゅう」はひらがなにされたという。
 山開きの行われる6月の上旬頃、高山植物として知られる「ミヤマキリシマ」が、絨毯を敷き詰めたように山一面をピンク色に染める。花期は5月下旬〜6月中旬と短命だけに、この時期は多くの登山者で賑わう。秋は紅葉が美しい。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/18


胎毛筆 Taimou-hude Taimo Brushes

Jp En

 「胎毛筆」(たいもうふで)は「赤ちゃん筆」とも言われ、昔から一度も散髪していない毛先のある頭髪(産毛)を、一生に一度しか取れない事から、筆に加工し頭脳明晰、達筆、健やかな成長を祈願し「生涯のお守り」として、また「一生の宝物」として作られ、誕生記念にしていた。
 最近では、へその緒の代わりに成人式や結婚式の時に贈られるケースも増えていて、親から子への愛情が込められた、世界でたった一つの思い出の品として作られている。
 筆は、書道用品店や床屋が仲介したり、筆屋に直接頼んで作ってもらえる。
 製作に必要な毛量は5〜6センチの長さで、大人の小指くらいの太さがあれば立派な筆になり、クセ毛でも「火のし」という工程でクセを取るので大丈夫。
 グローバルな意味で考えると、茶色はもちろんの事、金色の筆というのも出来るんだなぁと思う。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/10


西表島・浦内川 Iriomotejima Urautikawa Iriomote Island・Urauchi River

Jp En

 西表島にある浦内川は、全長39kmにも及ぶ、沖縄県で最長・最大の川である。
 西表島は東洋のガラパゴスと称されるほど豊かで多様な自然に恵まれた島であり、浦内川流域は亜熱帯の植物や生物の宝庫である。
 マングローブをはじめ、ヒカゲヘゴやシダの群落が広がり、サガリ花や幻の花セイシカなども見られる。バードウオッチングにも最適で、滝百選に選ばれたマリユドゥの滝やカンビレーの滝などを観賞することもできる。
 面白いように魚が釣れたので、所有権を一頭の雌牛(ウナン)と交換したというウナン石や、三匹の子犬が怪物に呑み込まれてしまったという伝説が残る、犬の子三匹などの名所もある。
 浦内川の流域は、緑豊かでとても日本とは思えない風景を見せてくれる、現代の秘境である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数4件: 1~4 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter