NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/11


桜皮細工 Kaba-zaiku 

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 桜皮細工(かばざいく)は秋田県角館(かくのだて)に伝わる山桜の樹皮を材料とした伝統工芸品である。桜の木の皮を使った工芸品の歴史は古く、正倉院の御物の中にも見うけられる。
 角館で桜皮細工が始まったのは、天明年間(1781~1788)で、最初は下級武士の手内職として行われていたが、その後藩主が桜皮細工を地場産業として職人を育成し、それにつれて色々な技法も発展し編み出された。当初作られたていたのは胴乱と呼ばれる煙草入れや印籠だけに限られていたが、明治以降は問屋も出現し安定した産業へと発展していった。
 昭和に入ると、民衆工芸運動の先駆者であった柳宗悦(やなぎむねよし)らの指導の元に技術改良が進み、昭和五一(1976)年には秋田県で初めての経済産業大臣指定の伝統工芸品に認定された。現在では茶筒、茶道具、インテリアなど桜皮細工の世界は広がり、独特の色合いと手触りは多くの人を魅了し続けている。
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2008/3/10


形彫根付 Katabori-netsuke 

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 形彫根付(かたぼりねつけ)とは、根付のうち、木や牙歯類、陶器、金属、漆、琥珀、珊瑚類、ガラスなど、様々な材料を用いて立体的に人や動植物などを象ったものをいう。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、矢立て、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 江戸時代初期は実用性を重視した簡素なものが多く、時代と共に装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外から高い評価を得て輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は、古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、特に海外での評価が高い。
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饅頭根付 Manjuu-netsuke 

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 饅頭根付(まんじゅうねつけ)とは、根付のうち、平べったい饅頭の形をしたものをいう。ほとんどが象牙製か木製で、しばしば浮き彫りや漆、象嵌(ぞうがん)といった装飾が施されている。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、矢立て、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 江戸時代初期は実用性を重視した簡素なものが多く、時代と共に装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外から高い評価を得て輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は、古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、特に海外での評価が高い。
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鏡蓋根付 Kagamibuta-netsuke 

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 鏡蓋根付(かがみぶたねつけ)とは、根付のうち、蓋と皿を組み合わせて作られたものをいう。蓋はほとんどが金属製で円盤状になっており、浮き彫りなどの彫刻が施されている。皿の部分は象牙や堅い木が使われている。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、矢立て、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 江戸時代初期は実用性を重視した簡素なものが多く、時代と共に装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外から高い評価を得て輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、海外での評価が高い。
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柳左根付 Ryuusa-netsuke 

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 柳左根付(りゅうさねつけ)とは、根付のうち、饅頭形の根付に花鳥などの細かい透かし彫りが施されたものをいう。江戸時代後期に柳左という人がデザインを考え出したことから、この名が付いたと言われている。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 大きさは数センチ程度。時代と共に実用性に加え装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外への輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は、古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、特に海外での評価が高い。
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2008/2/25


面根付 Men-netsuke 

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 面根付(めんねつけ)とは、根付のうち、お面の形をしたものをいう。大黒様や恵比寿様といった七福神、般若や翁といった能面などがモチーフに選ばれる。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、矢立て、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 大きさは数センチ程度のものが多い。材質は、堅い木や象牙などがよく用いられる。時代と共に実用性に加え装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外への輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は、古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、特に海外からの評価が高い。
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2008/2/18


キセル Kiseru Kiseru

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 キセルは、煙管とも書く喫煙道具で、カンボジア語で管を意味する「クセル」が、訛ったものとされている。
 刻みタバコを喫う為の道具であるが、最近は紙巻タバコを小さく切ったり、そのまま先に差して喫う者も多い。
 起源は、15世紀にヨーロッパから東アジアへ鉄砲が伝来した頃、ポルトガル人が使っていたパイプを真似て作られたとされているが、正確には分かっていない。
 噛みタバコ全盛の江戸時代は、キセルがなくてはタバコが吸えなかった。そのキセルは、長さや太さ、形、材質などに様々な違いがあり、愛煙家は懐と相談して、それぞれ好みのものを所持していた。
 しかし実際にキセルを持てたのは、武士や大店の番頭、主人、女郎などで、庶民には禁止されている時期が多かった。
 キセルは、江戸時代には一種のステータスシンボルであり、情緒ある小道具でもあった嗜好品である。
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2007/4/25


小柳金太郎 Koyanagi kintarou 

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 秋田県、角館に伝わる伝統工芸品、樺細工の伝統工芸士。
 1976(昭和五十一)年、伝統工芸士に認定。黄綬褒章、労働大臣表彰、など多数を受賞。
 樺細工は江戸時代中期、佐竹藩の藩士が阿仁地方の修験者から伝えられた技法であり、下級武士の内職として工芸品を作ったのが始まりとされる。
 樹皮を加工するという世界でもまれな技術工芸であり、元々は印籠、煙草入、文庫などが作られていた。現在は茶筒や小箱などが多く加工されている。
 丈夫で長持ちするものを作る、というのが氏の信条であり。常に実用品としての美を追い求めながら、伝統を今に伝える職人である。
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