NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/24


囲炉裏 Irori 

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 囲炉裏(いろり)とは、家屋の床を四角く切り、内部に灰を敷き詰めて薪や炭火などを熾すためのもののことである。
 囲炉裏は主に暖房や調理目的に用いられ、昔からかまどや火鉢とともに、生活に欠かせないものとして発展してきた。
 それぞれの地方で特有の形態を持つものも多く、呼び名も炉やヒジロ、ユルリ、ヘンナカ、イリリなど様々なものがある。
 囲炉裏の中央には天井から吊るされた自在鉤や五徳が設けられており、これに鍋を掛けて炊飯をはじめとしてあらゆる煮炊きを行なった。また、敷き詰められている灰も、中に食材を埋めて蒸したり、食材を通した竹串を挿したりなど、調理に良く利用された。
 調理だけでなく、照明としても用いられ、その他にも衣類の乾燥や各種の火種など、生活のあらゆる場面で活用されていた。
 揺らめく炎に体を温められながら、火箸で薪や灰を何とはなしにつつく。それは、囲炉裏だけがもたらしてくれる緩やかな一時かもしれない。
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2008/2/21


煤竹色(ススダケイロ) Susudake-iro 

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 煤竹色(すすだけいろ)は日本に昔から伝わる伝統色のひとつで、文字通り煤けて赤黒くなった竹の色に似た、やや暗い黄褐色である。
 日本では昔、家の中で焚き木を燃やしてかまどで煮炊きなどをしたり、室内の囲炉裏で暖を取ったりして生活をしていた。家の中で火を燃やすことで煤が上がり、木製の建材は時と共に文字通り煤けて、色が変わっていくという。竹の種類にもよるが、燻されて、味のある渋い茶色に色づいた煤竹が生まれるとされる。
 煤竹色は江戸の初期から中期にかけて流行したといわれており、銀煤竹、藤煤竹、柳煤竹などたくさんの煤竹色が生まれたという。趣のある色のため、小袖や帷子、着物の地色としてもよく用いられている。
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2007/5/21


渡辺竹清 Watanabe Chikusei 

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 1932年、別府市生まれ。竹工芸師渡辺清の次男として生まれる。
 同じく竹工芸師であった大田龍々斎を祖父に持つ。
 1966年に本名渡辺稔之から二代目竹清を襲名する。
 1978年に日本伝統工芸展にて入選。
 翌年、ティファニー社の専属デザイナー、エルサ・ペレッティ女史がデザインしたパーティーバッグを共同製作。これが一躍脚光を浴びることになり、発表から二〇年になろうかという今でも、マイナーチェンジを繰り返しながら多くの人々に愛され続けている。
1983年には日本工芸会認定、伝統工芸士の認定も受ける。
 別府竹細工には八つの基本的な編み方があるが、その中の一つである『網代編み』を得意とし、網代編みの巨匠と呼ぶ人もいる。
 古民家の囲炉裏に使われ、百年を吸収した古竹を用いて、さらに百年経った後も愛されるような作品を願って、今も精力的に発表し続けている。
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2007/5/11


矢部家住宅 Yabekejutaku 

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 鳥取県八頭町(やづちょう)用呂(ようろ)の集落に「矢部家住宅」がある。鳥取県内で最古の民家だ。国の重要文化財に指定されている。
 江戸時代に代々庄屋を務めてきた矢部家の屋敷で、江戸時代の初め、17世紀初頭に建築されたとされる。
 茅葺きの大きな屋根を戴いた要り母屋造りの母屋は庄屋らしい堂々たる外観を持つ。梁行(はりゆき)は五間半。桁行(けたゆき)は十一間と規模も大きく格調の高い建物だ。間取りは当時の上層民家の典型である「広間型五間取」である。座敷の大きな囲炉裏が、江戸期の生活の様子を偲ばせる。
 庭には樹齢およそ270年のヤブツバキがあり、冬には白、赤、桃色の花を咲かせる珍しい「咲き分け椿」が見られる。
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2007/4/10


なまはげ Namahage Namahage

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 なまはげは秋田県男鹿市近隣に伝わる民俗行事であり、毎年大晦日に行われる。
 鬼の面をつけ、わらみのをまとい、わら沓を履き、出刃包丁と桶、御幣棒を手に持つ姿で現れる。
 近隣の家を一軒づつ訪れ「泣く子はいねが」「怠け嫁はいねが」と問い、怠け者を探す。家の主人はなまはげを丁寧にもてなし、なまはげは饗応を受けて次の家へと向かう。
 冬場に仕事をせず、囲炉裏にあたることで出来る火傷である「なもみ」を剥ぎ、怠け者を懲らしめることから「なまはげ」と称されたと言われる。
 東北各地方に多くの類似の伝統行事があり、多くの伝説が残されている。
 怠け者を戒めると共に、子供達の無病息災と幸福を祈り行われる、古来よりの民俗行事である。
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2006/11/28


おさごえ民家園 Osagoe-minka-en Osagoe Minka-en: old houses of wealthy farmers

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 おさごえ民家園は、福井市の南西部、兎越山(うさごえやま)の麓にある緑に囲まれた古民家園。福井に生きた先人たちの暮らしぶりを垣間見ることができる。
 3700平方メートルの敷地には、江戸時代に建てられた古民家6棟のほか、土蔵や灰小屋、厠などが移築・復元されている。うち3棟は、越前中部や大野盆地に広く分布していた切妻(きりづま)屋根で、土間と台所を十文字の太い梁でひとつの空間としている。豪雪にも耐えられると言われる越前地方特有の型だ。
 各家に自由に入ることができ、家の中には昔の家具や生活道具、囲炉裏なども当時の姿そのままに展示してあり、人々の生活ぶりを見てとれる。
 家屋はすべて、福井県の文化財に指定されている。
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