柿右衛門(濁手) Kakiemon(Nigoshi-de) Kakiemon Nigoshide Technique
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「柿右衛門(かきえもん)」は、世界中に知られた日本を代表する磁器のブランド。この柿右衛門を語る際に忘れてはならないのが「濁手(にごしで)」である。
柿右衛門の色絵がより美しく映えるように開発された素地がこの「濁手」。「濁し(にごし)」とは、佐賀県地方の方言で、米の研ぎ汁を指す。真っ白ではなく温かみのある乳白色の磁胎、それが「濁手」であり、この素地があってこそ柿右衛門様式の余白の美が成り立つと言える。この技術が確立、作品が盛んに作られるようになったのは江戸初期の五代柿右衛門の頃。しかし、原料の調達等大変コストがかかるため、一時期姿を消すこととなる。その後復活したのは、文化庁や一般の愛好者からの強い要望に応えるため、十二代・十三代柿右衛門が昭和二八年頃に復元に成功してからだ。
昭和四六年に濁手の技術は国の需要文化財に指定。そして十四代柿右衛門が人間国宝に認定、現在も昔ながらの技法を継承しながら現代の要素を取り入れた作品を作り続けている。
柿右衛門の色絵がより美しく映えるように開発された素地がこの「濁手」。「濁し(にごし)」とは、佐賀県地方の方言で、米の研ぎ汁を指す。真っ白ではなく温かみのある乳白色の磁胎、それが「濁手」であり、この素地があってこそ柿右衛門様式の余白の美が成り立つと言える。この技術が確立、作品が盛んに作られるようになったのは江戸初期の五代柿右衛門の頃。しかし、原料の調達等大変コストがかかるため、一時期姿を消すこととなる。その後復活したのは、文化庁や一般の愛好者からの強い要望に応えるため、十二代・十三代柿右衛門が昭和二八年頃に復元に成功してからだ。
昭和四六年に濁手の技術は国の需要文化財に指定。そして十四代柿右衛門が人間国宝に認定、現在も昔ながらの技法を継承しながら現代の要素を取り入れた作品を作り続けている。
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- 柿右衛門(濁手)