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2008/9/5


下倉の田植踊 Shimokura-no-taue-odori 

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 田植踊(たうえおどり)はもともとは正月を中心として行われる、豊作をあらかじめ願い祝う予祝行事だ。
 東北地方一帯ではこの田植踊が風流化され、地域性の濃い芸内容を持った踊りとして展開し、正月以外にも披露されるようになった。
 下倉の田植踊(しもくらのたうえおどり)は宮城県仙台市青葉区で開催されている踊りで、毎年九月二九日の夜に行われている。
 午後六時頃、早乙女と青い頭巾に黒い衣装の子供など約二〇名が現れ、太鼓の音とともに踊る。歌の調子は情緒的で切ない。また、江戸時代に流行した歌舞伎踊りの風情がみられる。
 宮城県指定の民俗文化財になっており、下倉の田植踊保存会が伝承を守っている。
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2008/4/4


切込の裸カセドリ Kirigome-no-hadaka-kasedori Hadaka Kasedori (Naked Bird Festival) in Kirigome

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 加美町宮崎の切込地区に「切込の裸カセドリ(きりごめのはだかかせどり)」という小正月の行事が古くから伝わる。一月一五日の夜に行われる行事で、現在では県の民俗文化財に指定されている。
 切込の裸カセドリは、火災を防ぐ火伏せと厄払いを祈願すること、そして肉体的な試練を受ける通過儀礼の意味合いもあるといわれており、一五歳以上の男子が参加する。
 まず、初めての参加者や新婚者、厄年の者は頭に藁帽子を被り、裸の腰に注連縄(しめなわ)をつけ、家々の訪問に先立って他の参加者から水を浴びせられるという。
 そして「へそび」と呼ばれる竈(かまど)の墨を、顔や体や手につけて集落の家々をまわる。家に上がった者達は家人に墨をつけて、新年の挨拶をしてから酒や食べ物のもてなしを受けるという、とても変わった祭りである。
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箟岳白山祭 Nonodake-hakusan-sai Nonodake Hakusan Festival

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 宮城県遠田郡涌谷町に、古くから信仰の山として広く知られている箟岳山(ののだけさん)がある。この山頂にある箟峯寺(こんぽうじ)で、箟岳白山祭(ののだけはくさんさい)が開催される。
 箟岳白山祭は一〇〇〇年以上の歴史を持っている古式ゆかしい祭り。正月を中心に約一ヶ月間行なわれるのだが、一番の注目行事は一月第四日曜に開催される御弓神事(おゆみしんじ)だ。
 当日は五穀豊穣を願う祈祷が行なわれ、白山様に白米を臼で挽いた「おしとぎあげ」が奉納される。その後小さな三角の烏帽子に鮮やかな直垂(ひたたれ)をまとった二人の稚児が住職に手伝ってもらいながら、一年、一二ヶ月を意味する一二本の矢を射る。
 的中すると好天に恵まれ、はずれてしまうと強風、という具合に、その年の天候や農作物の豊穣の吉凶を占う。 
 可愛らしい稚児の御弓天気占いは当たると好評だ。

 
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2008/3/31


柳沢の焼け八幡 Yanagisawa-no-yake-hachiman Yakehachiman in Yanagisawa

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 「柳沢の焼け八幡(やなぎさわのやけはちまん)」は、宮城県加美郡加美町の柳沢地区に六〇〇年前から伝わるとされている、小正月行事である。祭りは一月一四日・一五日と、二日間に亘って行われる。
 一四日夕方、若者たちが八幡神社に集まり、神社の前に藁と竹竿で小屋を作り、木に吊した一二束の藁灯ろうで、その年の天候を占うという。
 翌日早朝、若者衆は集落を訪れ、家々を回って、嫁や女性の顔に「かまどの炭」を塗りつける。これは神の加護を願うとためだといわれている。そして空が明るくなり始めたころ、藁と竹で作った小屋を燃やし、当年の作柄を占う。
 県の無形民俗文化財に指定された、地方色豊かなこの行事は、五穀豊穣・防火・家内安全を祈願して毎年行われ、受け継がれている。
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2008/3/25


注連飾り(東北地方) Shimekazari(Touhoku-Chihou ) Shimekazari (Tohoku region)

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 注連飾り(しめかざり)とは、神社などに用いられている神域と外界とを隔てるための注連縄(しめなわ)がもとになっているといわれている。
 新年を迎えるにあたり玄関先などに吊るされ、外部から災いや厄が家の中に入るのを防ぐ魔除け・結界として、また新年に向け不老長寿や五穀豊穣などの様々な願いを込めて飾られてきた。
 東北地方の注連飾りには、紙垂(しで)や、橙(だいだい)などと一緒に、餅・昆布・松葉・魚などの食べ物を飾る風習が多く残されているという。
 昆布には「よろこんぶ」などのめでたい意味、魚は一家の無病息災を祈るほか、家格や大漁を誇示する意味などが込めれていることもあったという。
 このように食べ物を飾りつけることで、旧年中の豊作への感謝と、また新年も実り多き年であるよう、五穀豊穣を願う気持ちが込められているのかもしれない。
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注連飾り(福岡、宮崎) Shimekazari(Fukuoka,Miyazaki) Shimekazari (Fukuoka, Miyazaki)

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 注連飾り(しめかざり)とは、神社などに用いられている神域と外界とを隔てるための注連縄(しめなわ)がもとになっているといわれている。新年を迎えるにあたり玄関先などに吊るされ、外部から災いや厄が家の中に入るのを防ぐ魔除け・結界として、また新年へ向け不老長寿や五穀豊穣などの様々な願いを込めて飾られる。
 九州地方、特に福岡や宮崎などの注連飾りには「鶴」の意匠が多く見られる。放射状に広がった束は広げた翼や尾を表しており、くちばしにあたる箇所は赤く色づけされていることも多いようだ。また、稀ではあるが「亀」をかたどった注連飾りも見られる。
 鶴・亀は古来より、「長寿を象徴する吉祥の動物」として尊ばれ、祝の席には欠かせないものとして、その意匠が要所要所に用いられてきた。鶴亀の他にも松竹梅や宝船などを飾りつけることで、新年をめでたく祝うと共に、末永く健康に暮らすことが出来るように、との思いを込めているのかもしれない。
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注連飾り(島根、山口) Shimekazari(Shimane,Yamaguchi) Shimekazari (Shimane, Yamaguchi)

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 中国地方の一部の注連飾り(しめかざり)には、紙垂(しで)や、橙(だいだい)などと一緒に、赤唐辛子が飾られているものがある。
 唐辛子は、古来より世界の各地で「魔除け」として用いられることが多い。玄関に吊るすことで邪気の侵入を防ぐと言われている。
 棘のある植物や香りの強いものは悪鬼を祓うと言われ、節分の日に柊の枝と鰯の頭を門戸に挿す習慣と通じるのかもしれない。
 また、紙垂を飾ることには外からの災いや厄を吸収させるという意味もある。
 「注連・シメ」は「占める」の意味で、注連縄は疫病などの不浄なものの侵入を封じ、神などがいる「結界」を示し、また、幸せなどを外へ逃がさないようにする印として張られる。
 こうした注連縄の役目は、注連飾りのもとになっているといわれる。
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2008/3/6


大日堂舞楽 Dainichidou-bugaku 

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 大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)は、秋田県鹿角市八幡平の大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)に奉納されている古典舞楽である。
 神社では、毎年正月二日に行う祭典にて大日堂舞楽を奉納しており、舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 大日霊貴神社は、継体天皇(507~531)が建立したのが始まりとされている。
 その後、元正天皇が養老二(718)年に再建し、その時に大日堂舞楽を伝えたと言われる。
 当日は能人と呼ばれる氏子の中から35人が選ばれ舞楽を奉納し、周辺の4集落に分かれてそれぞれの集落内で舞台元の舞をする。その後、各所で権現舞を舞いながら大日堂に一同集まり、挨拶の後、堂の中で舞い始める。
 大日堂舞楽は、わが国に現存する舞楽の中でも、最も古い形が伝えられる伝統芸能である。
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