NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/18


枚聞神社 Hirakiki-jinja 

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 枚聞神社(ひらききじんじゃ)は、鹿児島県指宿市開聞十町にある神社である。祭神は、大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)他八柱。
 創建は定かでないが、社伝では和銅元(708)年とも伝えられている。
 朱塗りの社殿は慶長一五(1601)年、島津義弘が再興し、天明七(1787)年に島津重豪(しまづしげひで)が改修したもので、後ろにそびえる開聞岳の緑に社殿の朱が良く映える、美しい景観を誇る。
 薩摩国の一宮であるが、新田神社も「薩摩国一宮」を名乗っており、鎌倉時代から互いに一宮を巡り争ってきた。
 外洋に面した立地から、古くから「航海神」としても崇められ、江戸時代以降は琉球からの使節の崇敬も集めるようになった。
 枚聞神社は、神代より続く長い歴史をもつ古社である。
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2007/7/26


円通院霊屋 Entsuuu-in-otamaya 

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 円通院(えんつういん)は、宮城県の松島にある伊達光宗の菩提を弔った寺である。
 伊達光宗は、仙台藩二代藩主忠宗の二男であり、将来を託望される文武両道に秀でた人物だったが、わずか19歳の齢で死去する。
 その御霊を弔うために正保四(1647)年に円通院に建立されたのが、三慧殿(さんけいでん)との別名も持つ霊屋(おたまや)である。
 内部にある厨子にはキリシタン文化の影響が垣間見え、厨子の右扉には日本最古といわれる西洋バラや十字架などが描かれている。
 一説よると光宗は、その文武に優れた才能のため、外様大名から名君が出ることを恐れた幕府から毒殺されたとも言われており、そんな幕府に反発するかのように、使節団としてヨーロッパに赴いた支倉常長(はせくらつねなが)らが持ち帰った西洋文明の影響をわざと色濃く反映させたとも伝えられている。
 絢爛豪華で優美なその厨子には、伊達家の気概が映し出されている。
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2007/4/27


宮城 光明寺 Miyagi Koumyou-ji 

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 宮城の光明寺は、宮城県仙台市青葉区青葉町にある臨済宗の寺院であり、北山五山の一つとされている。
 弘安三(1280)年前後の開基とされるが、以後の事は不明である。慶長九(1604)年、仙台へ遷座した。
 寺前の長い階段を上って山門をくぐると、左手奥に支倉常長の墓があり、その傍らには、大航海に同行した宣教師ルイス・ソテロの記念碑が立っている。
 支倉常長は伊達政宗の命を受け、慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパまで渡航し、ローマでは貴族にまで列せられた侍である。
 境内にあるオオバボダイジュは有名であり、夏は華やかな彩りを見せる満開のサルスベリ、秋には紅葉で庭園が彩られる。
 宮城の光明寺は、常長とソテロの墓で高名な古刹である。
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2007/4/6


鹿児島 異人館 Kagoshima Ijinkan 

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 鹿児島の異人館とは、鹿児島県鹿児島市吉野町にある旧鹿児島紡績所技師館の通称である。国の重要文化財に指定されている。
 明治維新の目前、文久二(1862)年、薩英戦争で敗れた薩摩は、優れた西欧の技術と工業化を学ぶ必要があることを痛感し、使節と留学生を英国に派遣した。
 慶応二(1866)年、及び翌年に、6人の技師と工務長が英国から薩摩にきて、日本最初の紡績工場の稼動に協力した。
 異人館は、この工場の技師達の宿泊施設として造られたもので、日本の初期西洋建築物の代表にあげられている。
 白ペンキ塗木造2階建てのモダンな西洋館で、学術的にも重要な遺物となっており、館内には当時を物語る写真や資料も数多く展示されている。
 鹿児島の異人館は、幕末の先進地薩摩を象徴する建物である。
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2007/3/22


了仙寺 Ryousen-ji 

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 了仙寺は、江戸時代の寛文十二(1635)年、下田奉行今村正長により開基された。静岡県下田市に所在する。
 大阪夏の陣以来、眼病を持った徳川家康が家臣の勧めにより、当時目の神様として崇拝されていた行学院日朝上人に病平癒の願をかけた。その願いが叶えられた後、三代将軍家光の勅願により建立された。今でも眼病治癒の祈願で訪れる人々が絶えない。
 寛永七(1854)年の日米和親条約が締結された場所として、国の史跡にも指定されている。了仙寺は、ペリーをはじめとするアメリカ使節の接待所および徳川幕府との交渉場所として使われた。
 境内から参道にかけて、無数のアメリカジャスミンが植生、この寺は「ジャスミン寺」の別名も持つ。見ごろの4月には、楚々とした花を咲かせ、爽やかな香りとともに春の訪れを知らせてくれる。
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