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熊本県八代地方に伝わる「彦一こま(ひこいちこま)」は、縁起玩具として知られている。
戦後の昭和二二(1947)年、初代・井芹真彦(いせりまさひこ)が、八代地方に伝わる「彦一とんち話」にでてくる狸からヒントを得て創作されたものである。狸の人形が、四つのこまに分解するという民芸品である。
肥後の八代城下町に住んでいた頓知者の彦一は、とんちでお殿様をからかったり、狸狐をたぶらかしたりしていた。奇才ぶりを発揮していた彦一に、さすがの狸も彦一に会ってからは手も足も出ず、ついにとんちに負けた狸は彦一の家来となって従順したという話が伝えられている。
もともとはスイカ、トマト、大根、柿などの小さな果物のこまを作っていたが、これらを組み合わせようという発想から出来上がったのがはじまりである。
狸、おてもやん、亀などの人形があり、見た目は普通の人形に見えるが、いくつかのこまが合体して形がつくられ、すべての部品が手作りであるのが彦一こまの特徴である。
戦後の昭和二二(1947)年、初代・井芹真彦(いせりまさひこ)が、八代地方に伝わる「彦一とんち話」にでてくる狸からヒントを得て創作されたものである。狸の人形が、四つのこまに分解するという民芸品である。
肥後の八代城下町に住んでいた頓知者の彦一は、とんちでお殿様をからかったり、狸狐をたぶらかしたりしていた。奇才ぶりを発揮していた彦一に、さすがの狸も彦一に会ってからは手も足も出ず、ついにとんちに負けた狸は彦一の家来となって従順したという話が伝えられている。
もともとはスイカ、トマト、大根、柿などの小さな果物のこまを作っていたが、これらを組み合わせようという発想から出来上がったのがはじまりである。
狸、おてもやん、亀などの人形があり、見た目は普通の人形に見えるが、いくつかのこまが合体して形がつくられ、すべての部品が手作りであるのが彦一こまの特徴である。
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