海松色(ミルイロ) Miru-iro
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海松色(みるいろ)は、日本に古くから伝わる伝統色である。
浅海の岩の上に生える海草の一種、海松の色に因んだ、暗い黄緑色を言い、この海藻自体は万葉集にも歌いこまれているが、色として現れるのは平安時代になってからである。
色としてはオリーブ・グリーン系であり、それまでオリーブ系統の色名を持たなかった日本では、貴重なものであった。
この幽暗でクールな色調は、中世において鎌倉武士や室町文化人に用いられ、江戸時代になり、粋好みから広く愛好されるようになっていった。
井原西鶴の「日本永代蔵」には、若い頃流行に乗せられ、染め直しが効かない海松茶色に染めてしまった着物を、何十年経っても残念がる男が登場している。それだけ海松茶色は絹にしっかりと染まるといわれている。
海松色は、渋い印象を与える日本の伝統色である。
浅海の岩の上に生える海草の一種、海松の色に因んだ、暗い黄緑色を言い、この海藻自体は万葉集にも歌いこまれているが、色として現れるのは平安時代になってからである。
色としてはオリーブ・グリーン系であり、それまでオリーブ系統の色名を持たなかった日本では、貴重なものであった。
この幽暗でクールな色調は、中世において鎌倉武士や室町文化人に用いられ、江戸時代になり、粋好みから広く愛好されるようになっていった。
井原西鶴の「日本永代蔵」には、若い頃流行に乗せられ、染め直しが効かない海松茶色に染めてしまった着物を、何十年経っても残念がる男が登場している。それだけ海松茶色は絹にしっかりと染まるといわれている。
海松色は、渋い印象を与える日本の伝統色である。
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