NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/29


鉄釉陶器 Tetsuyuu-touki Tetsuyu Pottery

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 桃山時代より美濃地方でつくられた鉄釉(てつゆう)陶器。真っ赤に焼けた作品を窯から引き出し、水につけて急激に冷やすことにより漆黒の色調を作り出すのが特徴だ。
 釉中の鉄分量により、1%程度では薄い黄色になり、5%程度だと褐色、10%で黒褐色、それを超えるとチョコレート色の皮膜を生じ、いわゆる柿色を呈す。
 鉄釉陶器の分野では、鈴木藏(おさむ)氏(1934年〜)が平成六(1994)年に、「志野」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている。
 氏は多治見工業高等学校窯業科卒業後、釉薬研究家の父のもとで技術を習得。1968年、独立し、現代の志野にこだわって作陶をつづける。ガス窯を使い、長時間焼成の後に耐熱保温させる独特の焼成法をつくりあげた。そうして仕上がる作品は、ダイナミックさと繊細さを兼ね備えたものばかりだ。
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2007/1/25


伊賀焼 Iga-yaki Iga Porcelain Ware

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 伊賀焼は、三重県伊賀市の丸柱で焼かれる伝統工芸品である。
 伊賀は、平安時代末期から焼き物の産地として発展し、室町時代末期〜桃山時代に侘び茶が広まると、個性的な伊賀焼は茶の道具として注目されるようになった。
 主として伊賀国を治めた筒井定次や藤堂高虎が茶人であったことから、伊賀焼は茶の湯のセンスや心遣いを巧みに取り入れている。
 伊賀焼は伊賀で取れる粘土を使用するのが特徴である。伊賀地方は約700〜300万年前には琵琶湖の底にあり、その時代に堆積したものが現在良質の粘土として採取されている。
 土と炎による変化が生み出す整然とした造形に、手を加えることによって生まれる「破調の美」。
 伊賀焼は、日本人だけが見出し、敏感に受け止めることができる焼き物の美しさを、最も純粋に表しているのである。
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