NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/8


朝倉の梯子獅子 Asakura-no-hashigo-jishi 

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 朝倉の梯子獅子(はしごじし)は、愛知県知多市新知の牟山(むさん)神社にて毎年10月第1日曜日に行われている神事である。県の無形民俗文化財に指定されている。
 牟山神社は、文永三(1266)年に藤原源太正成が創建したと伝えられる古社で、天御中主尊、大己貴尊、少彦名尊を祀る。
 慶長三(1598)年、村に現れたイノシシが農作物を荒らしたので、これを梯子攻めにして退治した。翌年、例祭にて梯子に登る雄獅子の舞を演じたのが始まりとされている。
 梯子獅子では、31段の梯子と高さ約9mの櫓の上で、雄獅子の面をかぶった二人一組の獅子がお囃子に合わせて曲芸的な、はなれ技を演技する。
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2008/8/8


成田祇園祭 Narita-gion-sai 

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 成田山祇園会(なりたさんぎおんえ)は、千葉県成田市にある成田山新勝寺奥之院の大日如来(だいにち にょらい)の祭りである。
 新勝寺の本尊は不動明王であるが、不動明王は密教の根本尊である大日如来の化身である。
 成田山の祇園会は三〇〇年の歴史を持ち、毎年7月上旬に行われる祇園会にあわせて行われるのが、成田祇園祭である。
 大日如来の御輿渡御を先頭に、旧成田町全域の一〇台の山車や屋台が賑やかに繰り出され、各町内をくまなく巡行する。
 大きな山車や屋台が、狭くて急な坂を、山車上の若衆頭があおる掛け声やお囃子に合わせて曳き上げられていく様子に誰もが熱くなる。
 特に新勝寺境内に山車が集結し、囃子や踊りの競演を行う「総おどり」も実に壮観で、まさに関東屈指の夏祭りである。
 
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2008/7/15


角館のお祭り Kakunodate-no-omatsuri Festival of Kakunodate

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 角館のお祭り(かくのだてのおまつり)は、秋田県仙北市角館地区に伝わる、三〇〇年以上の歴史がある祭りである。旧角館町の鎮守である神明社と成就院薬師堂の祭で、地域の繁栄や商売繁盛などを願い毎年九月の三日間にわたって行われる。
 この祭りの見所は何と言っても、曳山(ひきやま)である。
 各町内の武者人形や歌舞伎人形を載せた一八台の曳山は、初日には神明社へ、翌日は武家屋敷通りを通って上覧のために佐竹北家当主へ、最終日には薬師堂へと賑やかな笛や太鼓のお囃子と共に曳き廻される。
 祭りが特に盛り上がるのは、曳山がぶつかる「やまぶっつけ」の時。町内で、山車どうしがかち合った際、通行権を巡って交渉するのだが、交渉が決裂した場合は、山車をぶつけ合う。狭い道幅いっぱいにあふれた観客の熱気に包まれ、さらに盛り上がる。
 優雅だが激しい、角館のお祭りは平成三(1991)年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。
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2008/2/29


十五夜火とぼし Juugoya-hi-toboshi 

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 十五夜は毎年旧暦の八月一五日、現代でいうと毎年九月から一〇月の初旬頃にあたる。すすきやお団子をお供えして縁側で中秋の名月を眺める静かな印象だが、地域によっては大変賑やかな風習が残る。
 鹿児島県南さつま市には綱引きや相撲を月に奉納する十五夜行事が伝承されている。準備段階にあたる十五夜を知らせる踊り、口説き唄やお囃子、茅引き、綱ねりなどもすべて行事のひとつであり、集落ごとに少しずつ異なっている。
 坊津町の上ノ坊には十五夜火とぼし(じゅうごやひとぼし)と呼ばれる風習がある。
 綱の材料の100キロほどの茅(かや)を山から持って降りる際に、たいまつをたいて村人に知らせるものだ。
 山の中盤付近で、青年たちが番茅と呼ばれる太く束ねた茅の松明を、火の粉を散らしながらぐるぐる回す。番茅はおよそ一七本ほど。その後口説き歌を歌いながら手分けしてふもとまで運びきる。
 この十五夜火とぼしは「南薩摩の十五夜行事」のひとつとして国の重要無形民俗文化財に指定されている。
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2008/2/12


奥氷川神社獅子舞 Oku-hikawa-jinja-shishi-mai 

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 奥多摩町にある奥氷川神社は大宮市の氷川神社の奥社にあたる。この奥氷川神社において、八月中旬に行われる祭礼の中心行事が三匹獅子舞である。
 この地方には三匹獅子舞が多く古来より伝承されている。奥氷川神社の三匹獅子舞も二〇〇年以上の歴史を持つという。
 獅子達は花模様の、作務衣(さむえ)のような「かるさん」という衣装を着用する。大太夫、小太夫共に黒い獅子頭で、大太夫は金と黒のねじれ角、小太夫は赤と黒のねじれ角がある。女獅子は金色の頭に小さい一本角がある。
 三匹獅子に加え、ささらすり、唄方、笛方、囃子方、花笠達によって、「竿掛かり」「鞠掛かり」「女獅子隠し」「白刀」といった華やかな演目が、次々と演じられる。
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根元神社獅子舞 Nemoto-jinja-shishi-mai 

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 東京都西多摩郡奥多摩町の栃久保地区に長く伝わる、古式ゆかしい伝統芸能である根元神社獅子舞(ねもとじんじゃししまい)は、毎年八月に集落の鎮守・根元神社の祭礼に奉納される。
 この根元神社獅子舞は、当地方に多く伝えられる獅子舞同様、三匹獅子によって演じられる。金箔張りの獅子頭をつけた三匹獅子は、大太夫、小太夫、そして女獅子と呼ばれる。
 まず、神社の建物の周りを舞いながら右回りに七周する「宮詣り」から演じられる。演目は「三拍子」「摺り違い」「花懸り」と続き、最後の「白刀」まで炎天下の熱演が続くという。
 暮れなずむ集落に、懐かしいお囃子の音が響きわたる。
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2008/2/1


新庄まつり Shinjou-matsuri Shinjo Festival

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 新庄まつり(しんじょうまつり)は山形県新庄市に古くから伝わる祭りである。
 宝暦六(1756)年、出羽新庄藩五代目藩主、戸沢正諶(とざわまさのぶ)が五穀豊穣を祈願するために、新庄城内にある天満宮の祭典を行ったことが始まりとされている。前年の大凶作や疫病によって落ち込んでいた領民達は、この祭りによって活気と希望を持つことができたと伝わる。
 祭りは八月の三日間にわたって行われる。
 歌舞伎の名場面や歴史故事を再現した山車の、幻想的な曳きまわしが行われる「宵まつり」。古式ゆかしい、厳かな神輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)が見所の「本まつり」。そして山車を見て楽しむことができる「後まつり」がある。
 また、「鹿子踊(ししおどり)」という、カモシカを模した珍しい民俗芸能が戸沢神社と護国神社に奉納され、五穀豊穣を祈願する。
 街中がお囃子の音に包まれる、東北の夏を締めくくる三日間である。
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2008/1/8


北海道神宮 Hokkaidou-jinguu Hokkaido Jingu Shrine

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 北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)は、北海道札幌市中央区宮ヶ丘にある神社である。祭神は、大国魂神、大那牟遅神、少彦名神、明治天皇。
 明治二(1869)年、明治天皇が北海道の開拓を進めるにあたり、北海道の大地の神である三柱を祀ったことに始まる。
 明治四(1871)年、札幌神社と名を定め、社殿を造営した。
 以降、北海道全土の総鎮守、道民の氏神として次第に道民に尊ばれるようになっていく。
 昭和三九(1964)年、明治天皇を祀って祭神を四柱とし、北海道神宮と改称した。
 毎年、初詣をはじめ、多くの参拝客が訪れるほか、境内地は桜の名所としても知られている。
 6月には北海道神宮例祭が開かれ、お囃子にのって、神輿や山車が市内を練り歩く姿が見られる。
 北海道神宮は、民間の団体である全国一ノ宮会によって蝦夷国新一の宮に認定された、道を代表する神社である。
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