福林寺 Fukurin-ji Fukurinji Temple
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琵琶湖の南半分あたりに東西に点在する湖国十一面観音霊場。守山市の外れ、琵琶湖大橋の東にひっそりと建つ福林寺(ふくりんじ)は、湖国十一面観音霊場の第四番で、平安時代初期に天台宗を開いた最澄(さいちょう)の開基と伝えられている。
藤原時代のものと伝えられる本尊の十一面観音立像は、高さ1・8メートル、人の背丈ほど。木造彩色、秘仏である。月光を光背として五色の蓮華台座に立ち、豊かな頬にまろやかな肩、胸部、衣の線が実に美しく、ふくよかですらりとした容姿はまるで天平時代の貴人にも喩えられ、国の重要文化財になっている。
また境内右側には、鎌倉時代の初めの武将、佐々木高綱が納めたという石造宝塔が二基あり、こちらも国の重要文化財となっている。双方ともに、四面に格狭間(こうはさま)があり、一面にだけ刻まれた仏像の痕跡と上部が失われた宝塔の相輪が、800年もの時を語ってくれる。この塔は、この地の出である高綱の納経塔と伝えられている。
藤原時代のものと伝えられる本尊の十一面観音立像は、高さ1・8メートル、人の背丈ほど。木造彩色、秘仏である。月光を光背として五色の蓮華台座に立ち、豊かな頬にまろやかな肩、胸部、衣の線が実に美しく、ふくよかですらりとした容姿はまるで天平時代の貴人にも喩えられ、国の重要文化財になっている。
また境内右側には、鎌倉時代の初めの武将、佐々木高綱が納めたという石造宝塔が二基あり、こちらも国の重要文化財となっている。双方ともに、四面に格狭間(こうはさま)があり、一面にだけ刻まれた仏像の痕跡と上部が失われた宝塔の相輪が、800年もの時を語ってくれる。この塔は、この地の出である高綱の納経塔と伝えられている。
- 住所
- 524-0104 滋賀県守山市木浜町2011
- 名前
- 福林寺
- 電話
- 077-585-1205