NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/29


小林籐工芸 Kobayashi-tou-kougei 

Jp

 小林籐工芸(こばやしとうこうげい)は宮崎県小林市で50年ほど前から行われている籐工芸である。九州での籐工芸は唯一ここだけである。
 材料となる籐はマレーシア産が主に使用される。骨格となる部分には大民、中民、小民と呼ぶ丸い棒状の籐をバナーで焼いて曲げる。その後、こい茶色に色づけを行い、この地方独特の方法で染め上げた皮籐を編み込んで仕上げる。
 籐を使い幾何学的な模様や彎曲の曲線を生み出すには、非常に高度な技術が必要で長年の修練と匠の技を必要とする。
 作り出された籐製品は実に見事な空間と構図を描き出し、数十年の歳月が流れても丈夫で斬新さを保つ工芸品と内外から高い評価を得ている。
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2007/11/12


魚板 Gyoban Gyoban (Fish Drum)

Jp En

 魚板(ぎょばん)とは、巨大な木製の魚であり、叩いて時間を知らせるための法具である。
 日本では主に禅宗系の寺院などでよく見受けられ、木魚の原型であるとされている。
 これは、木魚のようにお経や真言を唱える時の、調子をとる為に使われるのではなく、行事や法要、儀式の始まりを山内の皆に報せる為に打ち鳴らされるものである。
 魚の形をしているのは、魚は日夜を問わず目を閉じない事から、修行に精進することの象徴であったためとされる。明代には、現代の木魚の形が確立している。
 その呼び名は魚板以外にも魚鼓(ぎょこ)、木魚鼓(もくぎょく)、邦(ほう)とさまざまで、魚の形の法具としては、木魚よりも魚らしい形をしているといえる。
 魚板は、現在でも使用されている、合図のための法具である。
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2007/1/9


京象嵌 Kyo-zogan Kyoto Metal Incrustation

Jp En

 象嵌(ぞうがん)とは、金銀で模様を型取り、鉄地金にはめ込んで漆で焼き上げた、京都独自の伝統工芸品だ。現代ではペンダントやブローチなどの装身具、小物入れなどの実用品、額、時計などの室内装飾品などに用いられている。
 象嵌はもともと中東ではじまった技術で、シリアのダマスカス市が発祥。その後技術はヨーロッパに伝わり、東進したものは中国、朝鮮を経て14世紀に京都に伝わった。京都で象嵌技術が最も盛んになったのは江戸末期で、武士が刀の鐔(つば)に象嵌を装飾するのが流行したという。明治時代には欧米で日本の象嵌技術が評価され、以降輸出品として脚光を浴びた。
 京の象嵌はその作りの細かさ、優美さに置いて他の追随を許さず、熟練された職人の手作りによる作品は、それぞれが世界にひとつだけの最高の逸品として輝きを放っている。
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