NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/13


桜(サクラ) Sakura 

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 言わずとしれた日本の春の象徴、桜。日本で最も有名な花である。
 「サクラ」の名称の由来は、一般的に「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされる。また他説として、春に里にやってくる稲(サ)の神が憑依する座(クラ)だからとされるとも考えられている。
 風流事を称して「花鳥風月」というが、日本の古典において単に「花」と言えば桜のことを指す。桜は、俳句の世界では古くから春の季語として用いられ、江戸時代の俳人・松尾芭蕉は次の句を詠んでいる。
「さまざまの事おもひ出す桜哉」
 開花時期には、大勢の花見客が桜の名所を訪れる。短い開花だからこそ、散る花の艶やかな美しさがきわだつ桜。古来より愛されてきた、日本人の心の原風景である。
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2008/7/31


岩津天満宮 Iwazu-tenman-guu 

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 岩津天満宮(いわづてんまんぐう)は、愛知県岡崎市岩津町東山にある神社である。通称、岩津天神。祭神に、学問・正直・書道の神である菅原道真を祀る。岩津天神は、芭蕉の葉に乗り天神山に降臨したと伝えられる。
 宝暦九(1759)年、信光明寺の一誉上人が旅の途上、病にかかり、天満宮に祈願したところ、病はたちどころに回復した。霊験に感激した上人が鎌倉の荏柄山天満宮から分霊を頂き観音堂に祀ると、天神様が夢枕に立ち、その神託に従って現在地に社殿を建立して祀ったという。
 境内中央にある、天神様の使いの「撫で牛」は、受験合格・学業上達・病気平癒を願う人々によって撫でられ、黒光りしている。春の「梅まつり」の頃には約400本の紅梅・白梅が咲き乱れ、境内は梅の香りで包まれる。
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2008/7/24


くりこま山車まつり Kurikoma-dashi-matsuri Kurikoma Dashi (Float) Festival

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 くりこま山車まつりは宮城県栗原市栗駒岩ケ崎で開催される、夏の到来を告げる賑やかなお祭りだ。
 伊達藩の頃五穀豊穣を祈願したのが始まりといわれており、三〇〇年以上の伝統を持つ。
 毎年七月最後の週の土日に開催される。午後五時から開催される宵祭では、小学生による鳥舞や300人の女性による手踊り、独特なあじのある民謡と踊りの文字甚句(もんじじんく)が披露される。本祭は午前中から、よさこい踊り、おはやし一斉演奏、東北輓馬(ばんば)競技大会などが行われ、午後二時頃から一〇台の山車が一斉に登場、町内を引き回される。
 山車は宮本武蔵、竹取物語、松雄芭蕉などの親しみのあるもの。明るい青や緑、ピンクの色彩で、約4メートルほどの高さがある。
 ふるさと芸能や電動仕掛けの山車を二日間で満喫でき、約三万人の観光客が訪れる人気のお祭りだ。
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2008/6/25


乙字ケ滝 Otsuji-ga-taki 

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 乙字ケ滝(おつじがたき)は、福島県石川郡玉川村にある、落差6m、幅100mの滝である。日本の滝百選の一つに選ばれている。
 那須連峰に源を発する阿武隈川が、国道118号の境に石英安山岩質凝炭岩の断層を作っており、水が乙字の形をして流れ落ちている滝で、名称はここから来ている。
 水かさを増すと100mの川幅いっぱいに落下する様から、小ナイヤガラの滝とも言われる。
 元禄二(1689)年には俳聖松尾芭蕉が訪れ、その時に詠んだ「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」の句碑が滝見不動尊御堂の傍らに建立されており、他に聖徳太子石像なども建ち、全体が公園として整備されている。
 滝の左岸にある乙字ヶ滝遺跡は、約2万年前の石器、石斧などが出土しており、須賀川市で最も古い遺跡とされる。
 乙字ケ滝は、自然の雄大さを感じられる滝である。
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2008/6/4


燧ヶ岳 Hiuchiga-take 

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 日本百名山のひとつに数えられる燧ヶ岳(ひうちがたけ)は、福島の最高峰であるとともに東北一の高さを誇る山である。日光火山群の一峰で尾瀬沼の北に位置しており、標高は2356メートルである。
 燧ケ岳は標高2346メートルの俎板嵓(まないたぐら)と標高2356メートルの柴安嵓(しばやすぐら)からなる双耳峰となっている。
 尾瀬沼や尾瀬ヶ原は、燧ヶ岳の大噴火によって誕生した日本を代表する高層湿原である。
 登山道は御池、沼尻、尾瀬沼、見晴などから延びている。また登山道脇には多くの種類の高山植物が生育しており、水芭蕉やイワカガミ、シャクナゲなどの姿をみることができる。
 春や秋の見通しのよい日には、南の方角に俎板嵓、柴安嵓、そして富士山などが眺められる。
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2008/5/15


俳句 Haiku 

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 俳句(はいく)は、五文字、七文字、五文字から成る日本独自の定型詩であり、世界最短の詩としても知られている。
 日本の伝統的詩形の一つである「連歌」から派生した「俳諧連歌」の、第一行目である発句を独立させる形で生まれた近代文芸である。
 室町時代に入り、連歌より俳諧連歌が大いに嗜まれていたが、江戸時代に松尾芭蕉が、自立性の高い発句を数多く詠んだことが源流となり、その後の明治に入って正岡子規の文学運動によって俳句として自立、発展していくこととなった。
 五、七、五の音数による言葉を発した時のリズムと、季節を象徴的に示す「季語」、発句の完結性を表す「切れ」によって、非常に短い詩でありながら心象を大きくひろげることができる特徴を持っており、今も昔も人々をひきつけて止まない魅力となっている。
 現代においても性別や年齢を問わず、俳句と聞けば言葉は簡単に出ずとも五、七、五のリズムを思い浮かべることができるほど、日本人の深くに浸透している詩の形式でもあるだろう。
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2008/4/4


能代凧(べらぼう凧) Noshirodako(Beraboudako) 

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 能代凧(のしろだこ)は、秋田県能代市にて発祥したとされる凧で、別名べらぼう凧(べらぼうだこ)と呼ばれている。
 坂上田村麻呂の蝦夷討の時(780~802)、空高く揚がった能代凧を目印に入港したという伝説が伝わる。
 全国の凧に比べて人物の顔が大きく描かれており、空高く揚がっても一目でそれと分かる。また、男女の絵柄がある事も大変珍しく、大きな特徴とされる。
 男べらぼう凧は、目のまわりに歌舞伎のくまどりが塗られ、頭には芭蕉の葉っぱの柄が描かれた頭巾をかぶっている。
 女べらぼう凧は、牡丹の花の柄が描かれた頭巾をかぶっている。
 他に、べらぼう顔以外にも、歌舞伎絵や武者絵など20種類以上という多種の絵柄が存在している。
 能代凧は、アッカンベーをしたユニークな絵柄と鮮やかな色彩が目を引く、面白い凧である。
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2008/3/10


女満別湿生植物群落 Memanbetsu-shisseishokubutsu-gunraku 

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 網走国定公園に属する、女満別(めまんべつ)にある網走湖の湖畔には、国の天然記念物の「女満別湿生植物群落(めまんべつしっせいしょくぶつぐんらく)」がある。
 長い冬が終わり、東オホーツクに春がやってくると、4月から5月にかけて網走から女満別まで続くこの湖に、尾瀬を上回るほどの自生する水芭蕉が花を咲かせ、大群落を鑑賞することができる。
 女満別とは、アイヌ語で「メムヤムベツ」という、冷たい泉の湧いている川という意味が転化したものである。
 現在は、女満別町と東藻琴村(ひがしもことむら)が2006年3月31日に合併し、大空町(おおぞらちょう)となっている。
 四季を通じて見事な美しさは変わることなく、散策やレジャーを楽しむことができる。
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