NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/15


大野ヶ原(四国カルスト) Oono-ga-hara(Shikoku-karusuto) 

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 四国の中央、愛媛県と高知県の県境に広がる四国カルストは、山口県の秋芳台、福岡県の平尾台と並ぶ日本三大カルストの一つである。
 カルストとは石灰岩などの水に溶解しやすい岩石が雨水などで容食されて出来た地形のことである。カルスト地形としては最も高い標高1100から1400メートルの地点にあり、ドライブルートが設けられ、長さは25キロほどにも及ぶ。
 大野ヶ原はその中にある美しい高原であり、四国唯一の乳牛が放牧されているのどかな風景を満喫することができる。
 その他、秋には紅葉を、春、夏には山菜取り、また、多くの野鳥観察を楽しむ事も出来るので、毎年、多くの観光客が訪れる。
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2008/7/23


海底鍾乳洞 広部ガマ Kaiteisyounyuudou Hirobegama 

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 広部ガマ(ひろべがま)は、沖縄県恩納村にある、総延長640mの、日本一長い海底鍾乳洞(かいていしょうにゅうどう)である。
 鍾乳洞とは、石灰岩が雨水、地下水などの侵食でできた洞窟であり、石灰岩地帯に存在する。
 平成一〇(1998)年、恩納村の万座毛近海、水深28m地点に、同村でダイビングショップを営む広部俊明氏が新しい海底鍾乳洞を発見した。
 640mは確認された分だけで、さらに奥に続いており、内部にはエビやカニなども生息している。
 奥へ直進できるのは約310mまでで、その途中で約20の洞窟に分かれる。中には高さ11mもある大きなホールもあり、つららやカーテンのような鍾乳石が垂れ下がり、光が差さないため、カノコイセエビなど洞窟性海洋生物が生息している。
 広部ガマは、未だ詳細は調査中の日本一長い海底鍾乳洞である。
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2008/5/30


光岳 Tekari-dake 

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 光岳(てかりだけ)は、静岡県静岡市葵区~長野県飯田市にまたがる、標高2591mの山である。日本百名山の一つとされる。
 南アルプス最南端の高山であり、山名の由来となったテカリと光る岩峰は、頂上から少し離れた南西のシラビソなどの原生林の中にあり、白っぽい石灰岩の二つの岩峰が突出していてよく目立つ。
 ハイマツは世界最南端といわれており、他にコケモモ、ガンコウラン、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、キバナシャクナゲなどの高山植物も多い。
 頂上付近に広がる牧歌的なセンジヶ原は、二重山稜の間にある準平原の跡といわれ、亀甲土状が作られていく前の段階で、草に縁どられた島のような幾何学模様をしている。
 光岳は、豊富な自然とハイマツで知られる高山である。
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2007/9/13


祇園山 Gion-yama Mt. Gionyama

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 宮崎県五ヶ瀬町にある標高1307メートルの祇園山(ぎおんやま)は、九州のほぼ中央に位置し、今から4億3千万年前に九州で最初に顔を出したといわれる山である。地質調査により、日本最古の山であることが判明し、九州島発祥の地ともいわれている。
 京都にある八坂神社が神仏習合の祇園感神院だったとき、感神院で修行した行者がこの山に入り修行し、麓に遥拝所(ようはいじょ)とよばれる、遠くからでも祈願が可能な場を建築した。遥拝所はその後、祇園神社といわれるようになり、山の名も祇園山と呼ばれるようになった。
 日本有数の古生代シルル紀の化石産地であり、山頂付近の石灰岩からこの頃生息していたクサリサンゴ、三葉虫など海に棲む生物の化石が出土している。
 祇園山一帯は多くの化石が見られるほか、高山植物の宝庫としても知られる。山頂からの二子山、阿蘇山などの眺めも素晴らしい。
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2007/7/25


野々島 Nono-shima 

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 野々島(ののしま)は、日本三景のひとつである浦戸諸島の島。
 野々島までは、塩竈港から市営汽船で野々島港まで約30分で行くことができる。
 野々島は、面積約0.56ha、人口は約124人の小さな島である。産業は漁業が中心。気候は内陸地より比較的温暖で、島全体に椿が自然群生している。
 この野々島には、密貿易で巨万の富を得た「内海長者伝説」があり、島のあちこちに冨を貯えるために彫られた洞穴群や林の細道、複雑な海岸線などがあり、自然の神秘が味わえる。
 石灰岩を手彫りした散歩道や、菜の花の群生が可憐な「菜の花と潮騒の道」、「椿トンネル」や小さな海水浴場もあり、観光化されていないこの島ならではの、新鮮なレジャーが楽しめる。
 野々島は、春の潮干狩り、夏の海水浴、四季折々の島の散策と、ロマンとノスタルジーあふれる時間を過ごせる島である。
 
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2007/4/16


帝釈峡 Taishaku-kyo Taishakukyo Gorge

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 帝釈峡(たいしゃくきょう)は、広島県の北東部、庄原市および神石高原町にまたがる、全長20キロメートルの大峡谷。日本5大名峡のひとつであり、世界三大橋のひとつとして知られる日本一の天然橋、「雄橋(おんばし)」は国の天然記念物にも指定されている。また白雲洞に代表される鍾乳洞など、自然の姿がそのまま残されている。
 帝釈峡は、水に溶けやすい石灰岩が帝釈川により浸食されてできた渓谷。高さ100mを越す大絶壁や、岩がくり抜かれた雄橋は自然の作り上げた荒々しい造形美として見ごたえ充分だ。
 岩肌には、珍しい生物の姿も見られる。細長い貝を持つカタツムリ「タイシャクギセル」は石灰岩を食べて殻の材料にしている。
 広大な広さを誇る帝釈峡だが、遊歩道も整備されているので徒歩で散策も楽しめる。
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2007/2/2


岩間の噴泉塔群 Iwama-no-funsentou-gun Fountain Towers in Iwama

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 新岩間温泉の元湯にほど近い手取川左岸にある噴泉塔群。特別天然記念物に指定されている。
 結晶質石灰岩が地下で熱湯に溶け、基盤岩層の亀裂を走って地表に迸る。その時急激に温度は低下し、石灰華が美しい塔を作る。地質と時間の自然の芸術がここにある。
 石灰華塔は、乳白色あり、オレンジ色あり、先端近くから、時に低く数十センチ、時に高く最大三メートルのほどの熱泉を吹き上げる。
 その熱泉は、虹を描くこともあり、その姿は雄大であり、また美しい。
 石灰華の造形美は、その他の温泉などで見ることができるが、噴出塔を形成している岩間の噴泉塔群のような例は、きわめて珍しい。
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2007/1/25


こうもり塚古墳 Koumoriduka-kofun Koumoriduka Archeological Site

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 国指定史跡、「こうもり塚古墳」。六世紀後半に自然の丘陵を利用してつくられた全長約100メートルの前方後円墳だ。
 「こうもり塚古墳」の名は、こうもりが棲みついたことから付けられた。横穴式の石室は全長19.4メートルと、奈良県の石舞台古墳の石室に匹敵する大きさだ。長い羨道とその奥の玄室とから成っている。玄室には家の形の大きな石棺が納められている。この石棺は井原市野上町産の浪形岩(貝殻石灰岩)を材料とした、くり抜き式の石棺。ほかにも陶棺や木棺が納められており、後期古墳に一般的な、複数埋葬であったことが窺われる。
 この古墳は、大きな墳丘や内部の石室、石棺などに見られるように、多くの労働力を集められるほどの勢力を誇った支配者層の墳墓であることを示しているといわれる。
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