NIPPON Kichi - 日本吉

記事数10件: 1~8 件表示     >>     >|  

2007/5/2


高松張子 Takamatsu-hariko 

Jp

 香川県高松市で作られている日本古来の人形や玩具。
 その歴史は江戸時代に常陸国(茨城県)から松平頼重がこの地に移封された時、張り子製法が伝えられたことに始まると云われている。
 張子は和紙を重ねて貼り合わせていく技法である。高松張子には人形姿のものが多く、おかっぱ頭に細い目で微笑んだほのぼのとした顔の「ほうこうさん」と呼ばれる人形は特徴的だ。
 昔の言い伝えでは、病気になった姫を救おうと御殿の女中が、自分に病気を移し身代わりとなった話からこの「ほうこうさん」の張子人形が作られるようになったといい、それ以来病気の子供に人形を抱かせて、海に流せば病気が治るというお守りとして伝えられてきた。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/4/26


帯留め Obi-dome 

Jp

 帯がほどけないよう固定する金具、あるいは平打ちの紐につける留め細工のこと。
 江戸時代に芸者が男との契りを示すため、あるいは伊達を競うために根付や目貫などを用いて帯に用いたのが始まりといわれる。
 明治に入り、廃刀令により刀の飾り職人たちが新たな細工に着物の装飾品として帯留めが作られ、それが人気となり、広く用いられるようになった。
 女性の帯に主に使用され、着物や帯の飾りとして色々な使い方、楽しみ方がある。
 材質は貴金属、七宝焼、鼈甲(べっこう)など様々であり、形状も花鳥風月を表現したもの、動物をかたどったもの、文様など多岐にわたる。
 和装以外にも携帯ストラップやブローチなどとして楽しむこともできる、伝統のアクセサリーである。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/4/13


加賀提灯 Kaga-chochin Kaga Paper Lantern

Jp En

 提灯は、松明に代わる携帯用灯火
 具として16世紀後半に日本に誕生した。現在の形になったのは江戸時代初期で、最盛期には石川県でも60軒あまりの提灯屋が栄えていた。
 しかし、昭和に入り懐中電灯や街灯の普及などにより、現在では祭礼や装飾用の提灯を中心に受注を行っている。
 長い竹をらせん状に巻いて作る一般的な提灯とは異なり、加賀提灯は竹骨を1本1本切断して輪にし、糸で止めて作る伝統的な製法は、手間はかかるが、丈夫で美しい曲線を描く。
 高級品として祭礼用に人気を集め、春と秋の祭りの頃には全国から注文が殺到するという。
 今年も各地の祭りで、加賀提灯が温かな灯をともす風景が見られることだろう。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/4/9


岐阜和傘 Gifu-Wagasa 

Jp

 岐阜和傘は岐阜県に古くから伝わる工芸品である。
 和傘は、中国から伝わったのが始まりとされ、当初は貴人に用いる携帯型の天蓋である「おおがさ」として用いられていた。その後、室町時代に入り和紙の防水加工や竹細工などの技術が向上し、現在の折り畳みが可能な形状に変化した。
 岐阜で和傘造りが行われ始めたのは江戸時代中期、加納藩藩主、永井尚陳が藩財政の建て直しと下級武士の窮状打破として和傘造りの内職を奨励したのが始まりとされている。
 武家は骨削りやろくろ、町人は紙張りなどの分業により確立した技法は現在にもしっかりと伝わり、多くの工程と職人の手を渡り一本の傘として作り上げられる。
 現在も野点傘、舞踊傘、番傘などの様々な種類が作られ、華やぎを失わない伝統工芸品である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/28


大杉祭 Oosugi-matsuri Osugi Festival

Jp En

 近隣からあんば信仰、天狗信仰として崇められる大杉神社で毎年10月に行われる例祭。
 ハッピ姿の引き手たちが引き回す山車の周りを、鉦、太鼓、笛の音が奏でる舞曲「あんば囃子」(国の選択無形民俗文化財)が盛り上げ、踊り手たちがリズミカルに舞う。
 起源は古く、四代将軍家綱の頃に天然痘が流行し、そのときに村人たちが神社の守り神であった天狗の面を担ぎ出し、村中を練り歩いて悪病退散を祈ったのが始まり。
 大杉神社の場所は、古くには「アンバ」と呼ばれ、銚子と浜崎を湾口とし、現在の霞ヶ関(西浦、北浦)、利根川、印旛沼、手賀沼を含む広大な内海に、突出した半島上にあった。この半島は『常陸風土記』では、安婆島(あんばじま)と記載され、先端に一本の巨杉があった。この巨杉(大杉)が、人々を守護する神様として、「あんばさま」と呼ばれ崇められた。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/28


小田原提灯 Odawara-chouchin Odawara-jochin (paper lanterns)

Jp En

 小田原提灯は、神奈川県小田原市にて作られる提灯である。
 東海道の宿場町であった小田原で、同地在住の職人・甚左衛門が作ったのが最初といわれる。
 小田原提灯は、普通の提灯と違い、中骨がリング状に独立しているため畳み込むことができ、使用しない時は懐にしまうなどして容易に持ち運ぶことができる。いわば、携帯提灯である。
 中骨は平たく、胴紙をしっかりと接着させられるため、剥がれにくく雨や霧にも強い。
 また、南足柄市にある大雄山最乗寺の杉で作ったので、その霊力によってきつねやたぬきに化かされる心配がないとも言われた。
 それらの評判ゆえに、夜の山道を歩く旅人にとっては、なくてはならないものだったようである。
 小田原提灯は、童謡「おさるのかごや」にも登場する、いつの世にも人気の提灯である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2006/11/29


栃木 竹工芸 Tochigi Chiku-kougei Tochigi Bamboo Craft

Jp En

 栃木県大田原の「竹工芸」は、昭和57年に重要無形文化財に指定され、現在、保持者として勝城一二氏が認定されている。
 大田原市内には竹林が多く、その竹を利用して昔から竹工芸が盛んだった。「竹の産地」と広く知られるようになったのは、1972年、日中友好の証として中国から贈られた2頭のパンダの主食に大田原の良質な竹が選ばれたのがきっかけだ。
 昔は農具用の篭や木こりの背負い籠、釣竿などの生活道具として作られていたという。これらの生活用品は、現在では使われなくなったものも多いが、それらは「民芸品」という名前で親しまれ、今でも製作が行われている。そのほか現在では花器やバッグ、携帯電話ケースなど、現代の生活に即した製品も増えており、本物のわかる人々の人気を集めている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2006/11/28


六角巻凧 Rokkaku-maki-dako Rokkaku-maki-dako (Rokkaku kite)

Jp En

 越後三条の伝統工芸品、六角巻凧。江戸末期から約150年の歴史を持つ。戦国時代にはノロシの代わりに使われることもあり、持ち歩きに便利なようにと巻凧になったと伝えられる。
 六角凧は浮世絵風の武者絵、役者絵の絵柄が主である。竹3本(横骨2本・中骨1本)、糸(縁糸・はなお糸・弓糸)、和紙、染料、糊で出来ており、中骨を外すことで小さくなり、容易に持ち運べる。
 凧作りはほとんど手作業だ。一枚の凧は大きさに関係なく、骨になる竹に熱を加えて癖を直し、太さ・長さを合せ、節を削り、乾燥させ、もちろん絵柄もかなりの手間をかけている。今では三条でも凧屋は2軒を残すのみだという。
 三条では例年“男の節句”である6月に、江戸時代より伝わる伝統の凧合戦が行われる。名工の思いが大空に馳せる恒例行事だ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数10件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter