NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/5


大島 シュードタキライト Ooshima shudo-takiraito 

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 シュードタキライトは、断層が高速で動いた時に両側の岩石が摩擦熱によって溶け、それが急激に冷えて固まってできる黒色ガラス質の岩である。古い時代に地震を発生させた震源断層そのものであり、「地震の化石」と呼ばれる。
 大島(おおしま)は、八幡浜市(やわたはまし)沖合の宇和海に浮かぶ5つの島からなる。大島本島の南端部に、約500mにわたって分布する大島変成岩の最下部には、シュードタキライトが発達している。これを含む断層帯は3帯あり、それぞれ幅2~3m、長さ10~50mで国内最大級。今から5~6千万年前の、当時の中央構造線の活動に伴って形成されたと考えられている。
 大島のシュードタキライトは、1995年に発見された。規模が大きく学術的にも非常に価値の高いものであることから、市の天然記念物に指定されている。八幡浜市図書館の入り口には、シュードタキライトが展示されている。
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2007/1/18


胎毛筆 Taimou-hude Taimo Brushes

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 「胎毛筆」(たいもうふで)は「赤ちゃん筆」とも言われ、昔から一度も散髪していない毛先のある頭髪(産毛)を、一生に一度しか取れない事から、筆に加工し頭脳明晰、達筆、健やかな成長を祈願し「生涯のお守り」として、また「一生の宝物」として作られ、誕生記念にしていた。
 最近では、へその緒の代わりに成人式や結婚式の時に贈られるケースも増えていて、親から子への愛情が込められた、世界でたった一つの思い出の品として作られている。
 筆は、書道用品店や床屋が仲介したり、筆屋に直接頼んで作ってもらえる。
 製作に必要な毛量は5〜6センチの長さで、大人の小指くらいの太さがあれば立派な筆になり、クセ毛でも「火のし」という工程でクセを取るので大丈夫。
 グローバルな意味で考えると、茶色はもちろんの事、金色の筆というのも出来るんだなぁと思う。
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2007/1/10


コマカ島 Komaka-tou Komaka Island

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 コマカ島は、沖縄県知念村沖に浮かぶ、白い砂浜に囲まれた周囲800メートルの無人島である。
 マリンスポーツはもちろん、波打ちぎわでもカラフルな熱帯魚がたくさん泳いでおり、海水浴、ダイビング、シュノーケリング、夏場はキャンプに利用する人も多く満天の星空を見ることができる。
 五月下旬から秋にかけては、渡り鳥のアジサシ (海鳥)がやってきて産卵し子育てするほほえましい姿も見られる。
 島を一回りすると、近くに久高島、津堅島が望める。遠浅の海がどこまでも続き、海岸を歩いても15分くらいあれば一回りが出来るくらいの小さな島である。
広い海の上になんとも可愛らしくいポッカリ浮かんでいるさまは、まるでおとぎの国の絵本から抜けでてきたようである。
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2007/1/9


うだつの街並み Udatuno-matinami Streets Featuring Udatsu

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 うだつの街並みとは、徳島県の脇町などにある町並みのことである。文化庁の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けている他、建設省の日本の道100選、都市景観100選にも選ばれている。
 うだつとは、一階の軒の上についた白い漆喰部分で、本来隣家との境に設けた防火壁として造られた物だが、後には装飾的な意味に重きが置かれるようになり、瓦をつけるなど豪華になっていった。
 関西を中心に商家の屋根上には競って立派なうだつがつけられた。「うだつが上がらない」というのはここから生まれた言葉である。
 脇町は1988年、市街地景観条例を制定するなど保存対策を進め、保存地区を決定した。文化庁はこれらの事を受けて、全国で28番目の町並みとして選定した。
 うだつのある街並みは、庶民文化の歴史と落ち着き、郷愁を思い起こさせてくれる場所である。
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