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2007/2/19


折り紙 Origami 

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 平安時代(794〜1191)、紙は高級品であった。貴族の間ではその紙を使って贈り物をいかに美しく包装するかが流行し、これが折紙の原点となった。
 その後武家や公家ごとに礼法の流派も生まれ、その礼法は現在も婚礼や進物ののし・目録などに残り、様々な場で使われている。これらを総して儀礼折り紙と呼ぶ。
 今のような遊戯折り紙の形は室町時代に形成されたといわれ、代表的な物として鶴、風船、紙飛行機、手裏剣、兜などがある。
 現在の折り紙は、多くの場合、使用する紙は1枚で、はさみや糊などは使用しない。
 折り紙は、世界でも日本とスペインにだけしか独立した伝統はなく、この2つは近代に融合した。
 折り紙は海外でも「オリガミ」と発音されており、日本独自の文化として世界に浸透している。
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2007/1/26


中津城 Nakatsu-jo Nakatsu Castle

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 中津城は、大分県中津市にある水城である。
 豊臣秀吉より豊前6郡を拝領した築城の名手、黒田孝高(如水)が山国川河口の地に心血を注いで築城したのが始まりである。城郭の形が扇の形をしていたことから「扇城」とも呼ばれる。
 周防灘(豊前海)に臨む山国川河口に築城され、堀には海水が引き込まれている。いわゆる水城であり、日本三大水城の一つに数えられる。
 城内には衣装、刀剣、陣道具、古絵図、古文書など興味深い資料が展示され、公開されている。
 中津城は、現在中津公園となっている。中津神社の境内でもある。1964年、ここに模擬五層天守と隅櫓が建てられ、天守内は資料館となっている。
 中津城は、戦国の昔に作られた古城であり、中津のシンボルと言える存在である。
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2007/1/18


赤べこ Akabeko Red Beko

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 福島県会津若松市などに伝わる代表的な郷土玩具に、赤べこ(あかべこ)がある。
 東北地方の方言で「べこ」は、牛を表すので、赤色の牛という意味になる。体の赤い色は、魔除けの効果があると云われ、縁起物として親しまれている。
 1200年程前の807年に、会津柳津の圓蔵寺で徳一大使によって福満虚空蔵尊が建立された。その際、只見川などの上流の村から大量の材木が寄進され運ばれた。しかし、只見川は特に水量が豊富だった為、かなり難しい作業になってしまった。すると、どこからともなく牛の群れがやってきて、材木の運搬を手伝ってくれたという。重労働で多くの牛が倒れていく中で、最後まで働き通したのが赤色の牛だったと云われている。その赤色の牛にあやかり、昔から子供の誕生には壮健を祈り、また疫病除けとして贈られる様になった。
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胎毛筆 Taimou-hude Taimo Brushes

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 「胎毛筆」(たいもうふで)は「赤ちゃん筆」とも言われ、昔から一度も散髪していない毛先のある頭髪(産毛)を、一生に一度しか取れない事から、筆に加工し頭脳明晰、達筆、健やかな成長を祈願し「生涯のお守り」として、また「一生の宝物」として作られ、誕生記念にしていた。
 最近では、へその緒の代わりに成人式や結婚式の時に贈られるケースも増えていて、親から子への愛情が込められた、世界でたった一つの思い出の品として作られている。
 筆は、書道用品店や床屋が仲介したり、筆屋に直接頼んで作ってもらえる。
 製作に必要な毛量は5〜6センチの長さで、大人の小指くらいの太さがあれば立派な筆になり、クセ毛でも「火のし」という工程でクセを取るので大丈夫。
 グローバルな意味で考えると、茶色はもちろんの事、金色の筆というのも出来るんだなぁと思う。
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2007/1/15


包む Tsutsumu Wrapping

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 「包む」と書いて「つつむ」と読む。この「包」という漢字は、腹の中に子を身ごもっている女性の姿を描いた象形文字からきているそうである。
 従って、「包む」という言葉には母性的なやさしさが表れている。
 日本では「つつむ」と聞けば、風呂敷などを思い出す。1枚の布が自由自在に変化し、いろんな形でつつむという表現を表す。柔軟な七変化のやわらかさ、やさしさを感じるものである。
 「包む」と書いて「くるむ」とも読む。「つつむ」は「霧につつまれる」などにも用いられるが、「霧にくるまれる」とは使わない。「くるむ」は「つつむ」をより身の回りに特化した言葉である。その意味は「巻くようにものをつつむ」となり、風呂敷はもちろん、「衣」という表現とマッチする言葉だ。
 日本の昔からの作法では、包装紙で「つつんだ」プレゼントを風呂敷に「くるんで」相手の下へ運ぶと、2倍のやさしさにつつまれるのかもしれない。
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2007/1/12


祝儀袋 Syuugi-bukuro Celebration Envelopes

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 祝儀袋(しゅうぎぶくろ)は、さまざまな祝い事の際、お祝い金を入れて渡すための特別な意匠をほどこした紙包みのこと。結婚祝い、出産祝い、誕生祝いなど、それぞれの場面によって細かなマナーがある。
 起源については、日本古来の宗教である神道において、神前に供えた奉納物を包んだのがはじまりと言われる。基本的には、包み紙の他に「熨斗紙(のしがみ)」と呼ばれる帯をつけ、「水引(みずひき)」と呼ばれる紐で結わえる。そして包み紙の表には、祝いの場面に合わせた表題である「表書き(おもてがき)」を毛筆で書き加える。
 最近は熨斗紙や水引、表書きがすでにセットされ、簡略化されたものも出回っており、コンビニエンスストアでも買うことができる。しかし、祝儀袋は日本人本来の細やかな心遣いを端的に現す習慣のひとつであり、守っていくべき伝統でもある。
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2006/12/18


水引 Mizuhiki Mizuhiki

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 水引とは、慶弔事の時、祝儀袋や不祝儀袋、または進物にかける紐のこと。和紙を縒ってこより状にし、水糊を引いて乾かし固めたものである。
 その起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、神事の供物を束ねる紐として用いられた。一色または二色が組み合わされた水引の色は、日本古来の衣装装束の格式、あるいは中国の陰陽五行説に由来すると言われ、それぞれの色・本数・結び方の使い分けに重要な意味がある。
 地域によってその意味は変わってくるが、慶事には紅白や金銀など、弔事には黒白や銀白などを使うことが多い。
 また、一般的によく使われる蝶結びは、何度もほどいたり結んだりできる結び方のため、「こんな喜ばしいことは何度あってもいい」という意味。色と結び方に想いを込める、日本伝統の美しい習慣である。
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日光杉並木 Nikko-suginamiki Cedar Avenue of Nikko

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 日光街道・例幣使(れいへいし)街道・会津西街道の三街道の両側に続く、約13000本からなる総延長約36キロメートルにも及ぶ杉の並木。我が国で唯一、国の特別史跡・特別天然記念物の二重指定を受けている文化遺産である。
 徳川家康の家臣松平正綱が日光東照宮に寄進するために、約二〇年をかけて植林したといわれており、世界最長の並木道としてギネスブックに登録されている。
 しかし、近年は排気ガスなどによる生育環境の悪化や杉自身の老齢化などにより、年間約100本の杉が枯れるなど、このままでは、近い将来杉並木の景観が 失われてしまう危機的な状況にある。その対策のひとつが「杉並木オーナー制度」だ。
 古いものでは樹齢370年を超える杉の巨木が空を覆うように生い茂り、神々しいまでの荘厳さを醸し出す日光杉並木は、後世に残すべき景観のひとつである。
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