NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/2


愛国駅・幸福駅 Aikoku-eki Koufuku-eki 

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 北海道帯広市。そこには旧国鉄時代、広尾線が走っていた。
 1987年に廃止が決まった今はなきその路線に、愛国駅(あいこくえき)と幸福駅(こうふくえき)という二つの駅があった。
 昭和48年、それまで年間の切符販売数が、一桁という時もあったその路線に一大転機が訪れる。
 その年、ドキュメンタリー番組が放送され、この二つの駅が取り上げられると、名前の縁起のよさや北海道中央南部がもつ旅情などが相まって、多い時で年間1300万枚も売れるという一大ブームが訪れることとなる。
 廃線となって以降も駅舎は残され、公園として整備、切符の販売も続けられている。
 今も昔も、幸福を求めるのはいつの時代でも同じこと。
 この愛の国からの幸せを持っていれば、もしかしたら本物の幸福にめぐり合えるかもしれない。
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2007/6/28


縁桂 Enkatsura Enkatsura

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 縁桂(えんかつら)は、北海道乙部町の国有林内にそびえ立つ、樹齢500年の連理の巨木である。樹高40m、幹周610cmの威風堂々とした存在感を放つ。
 2本寄り添うように立っている桂の木が地上7mのところで1本の桂から出た枝がもう片方の桂の幹に結合している。このことから、「縁結びの神が宿る木」と呼ばれ、愛のシンボルとして人気があり、地元では大切に守られ毎年9月23日には縁桂まつりが行われている。
 縁桂の前には立派な社が建てられ、その前の渓流には木橋が整備されている。この橋を渡った所には鐘が下がり、近年では、この鐘のある場所で樹前結婚式も行われている。
 縁桂は、平成十二年に全国巨樹・巨木「森の巨人たち100選」にも選ばれているという。
 
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2007/6/22


愛冠岬 Aikappu-misaki Cape Aikappu

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 北海道東部にある厚岸町。その町の眼前に広がる厚岸湾に突き出るでている数十メートルの高台が、愛冠岬だ。
 厚岸を代表する景勝地として広く親しまれており、「困難を乗り越え、愛の栄冠を得る」との思いをこめられた名前に、多くの人たちがその愛や願いを託しにやってくる。
 その岬から見える景色も素晴らしく、西には対岸に望む尻羽岬や厚岸湾、東に目をやれば、筑紫恋の美しい海岸線が伸び、珍鳥エトピリカやコシジロウミツバメの繁殖地となっている大黒島や小島を望むことが出来る。
 付近には高山植物のダケカンバやエゾマツなども自生しており、岬の突端までピクニック気分で歩いていける。
 その突端には「愛のベルアーチ」というモニュメントが立っており、この鐘を鳴らせばその音はカムイへ届けられ、愛や願いがかなうといわれている。
 運がよければその鐘の音に乗って、エトピリカの祝福を受けられるかもしれない。
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2007/5/31


伊佐沢の久保桜 Isazawa-no-kubozakura The Kubo Cherry Tree of Isazawa

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 山形県長井市上伊佐沢にある樹齢1200年の古桜。
 伊佐沢小学校のグランドの脇には、国の天然記念物に指定されている、エドヒガンという種の桜が立派にそびえている。幹周り9メートル、高さ16メートル。150年前には枝張りが63メートルもあったという記録が残っている。
 「久保桜」と呼ぶのは、昔この地が「窪」と呼ばれていたからである。
 それとは別に「お玉桜」とも呼ばれる。征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を訪れたとき、「お玉」という娘と恋に落ちた。しかし、帰国した田村のもとには、お玉が亡くなったとの知らせが届き、悲しんだ。田村はお玉を偲び桜を送って墓の傍に植えさせたのが、この桜であるという言い伝えがある。
 今でもお玉が将軍を想い続け、この桜に花をさかせているのだろうか。
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能面 橋姫 Noumen Hashi-hime Noh Mask Hashihime

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 能面「橋姫」は、能の「宇治の橋姫」で主人公の橋姫が付ける能面。
 「宇治の橋姫」のあらすじは、次の通りである。自分を捨てて他の女を妻とした夫を恨み、復讐に燃えて貴船の宮に牛の刻参りをする女、橋姫。赤い衣を着て顔に丹を塗り、火を燃やした鉄輪を頭に載せて憤怒の心を持てば鬼神になれると社人に教えられ、その決心を固める。やがて女の前夫が夢見が悪いのを陰陽師に占ってもらうと、女の深い恨みで命が今夜限りと知らされる。驚いて祈祷をしているところへ女の生霊が鬼形となって現れ、男を連れて行こうとする。
 この、女が鬼形となって現れるところで付ける能面が「橋姫」だ。女の業や嫉妬の醜さを表し、額には幾重もの青筋が浮かび、歯を食いしばり、目は大きくつり上がる。
 「橋姫」は、醜く怖い中にどこか哀しげな表情があり、女の愛の哀愁がよく表現された能面である。
 
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2007/5/2


斗瑩稲荷神社 Tokeiinari-Jinja 

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 斗瑩稲荷神社(とけいいなりじんじゃ)は、宮城県大崎市古川荒谷にある神社である。祭神は宇迦之御魂大神、豊受比売大神、建雷命とされる。
 文治三(1187)年、源義経が斗瑩山で休息を取り、静御前遺愛の鼓を聞いていると、白狐が現れ、「母の皮で作った鼓を返してくれれば一行を守護する」と約束した。義経は弁慶に命じて斗瑩稲荷神社の祭壇を築かせ、武運長久を祈ったという。
 この白狐こそが左衛門尉四郎忠信に姿を変じ、義経東下りの先達を務めた狐忠信とされている。
 この神社の境内では、北辰一刀流開祖・千葉周作が少年時代に修行をしたとも言われている。
 斗瑩稲荷神社は、古くから稲荷信仰の霊山として、正一位稲荷大明神として崇敬されてきた神社であり、今も「とっけさま」の名で広く親しまれている。
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2007/2/16


石部桜 Ishibe-zakura Ishibe Cherry Tree

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 中世会津の領主・葦名氏の重臣、石部治部大輔(いしべじぶだゆう)の館の庭にあった遺愛の樹と伝えられている事から「石部桜」と名付けられた。いまは、館の名残は残っていないが、桜の周囲は田んぼに囲まれているので、遠くからでもすぐ分かる。
 樹は地に伏した基幹から、8本の幹が立っていて、エドヒガンなのでソメイヨシノより開花が早い。開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、満開時、競う様に咲く景観は大変に素晴らしい。「杉の糸桜」、「大鹿桜」、「虎の尾桜」、「薄墨桜」などの会津五桜の一つであり、推定樹齢600年は県内でも有数のものである。会津若松市の天然記念物で、福島県緑の文化財に指定されている。
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2007/1/24


恋路海岸 Koiji-kaigan Koiji (Love-way) Beach

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 能登半島の海岸の中でも、内海の女性的な情景を醸し出しているのが恋路海岸。白い砂浜と奇妙な岩がコントラストをなす。
 そのロマンティックな海岸の名前には、逆に悲しい恋の物語が由来する。ある娘と青年が恋に落ちる。娘は夜、海岸に焚き火を起こし、青年はそれを目印にして娘と会った。二人は夜ごと逢瀬を重ねていたが、別の青年が嫉妬し、娘を閉じこめ、別の場所に焚き火を起こした。その火を目指した青年は深みにはまり命を落とした。娘も嘆き悲しみ、自ら海に身を投げた。
 現在、恋路海岸には、二人が仲良く座る像とハート型の幸せの鐘モニュメントが設置され、背後には真っ赤に塗られた鳥居と、さらに後方には弁天島が浮かぶ。青く澄んだ海、白い砂浜、赤い鳥居が美しい。
 毎年七月二七日には、恋路の火祭りが行われ、松明が夜の恋路海岸を赤く染める。
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