NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/16


向泉寺 小松如来 Kousen-ji Komatsu-nyorai Kosenji Temple

Jp En

 向泉寺(こうせんじ)は、宮城県仙台市にある古い寺で、その創建は元応三(1321)年といわれている。
 平清盛の子である小松内大臣・重盛の子孫が、平家滅亡の際に山伏に身をやつして現在寺がある地に逃れ、一族の守り本尊である阿弥陀如来像を安置。平家一族の菩提を弔うために開基した小松寺が、その始まりだといわれている。
 その後、名前を現在の向泉寺に改め、今に至っている。
 本尊である阿弥陀如来像は重盛が中国の育王山欣山寺より贈られ、守り本尊としていたものとされており、向泉寺に祀られてからは、重盛公にちなんで小松如来と名付けられ、親しまれている。
 この他にも、寺には韋駄天神(いだてんじん)像や重盛公含め十二枚の位牌、快慶(かいけい)作の地蔵尊などがあり、往時を偲ばせている。
 一時は日本を席巻した平家の栄枯盛衰が、この寺には凝縮されているようだ。
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2007/3/13


東南院 Tounan-in Tonanin Temple

Jp En

 東南院は、金峯山寺(きんぷせんじ)の塔頭のひとつであり、修験道の寺である。本尊は、役行者神変大菩薩となっている。
 開基は役行者で、およそ1300年の歴史を持つという。開山の際に、本堂とともに本堂から巽(東南)の方角にあたるこの地に建てられたと伝わる。
 貞亨元(1684)年、松尾芭蕉が滞在した時、「野晒紀行」に詠んだ句碑が立っている。
 塔正面の鰐口には永禄7(1564)年の銘があり、院内にある多宝塔は桧皮葺きの建物で、大日如来・毘沙門天・不動明王などが祀られている。
 東南院のすぐ隣には、標高370メートルの韋駄天山があり、そこから望む東南院と多宝塔の桜景色は、えもいわれぬ素晴らしさである。
 東南院は、古い歴史と美しい景観を誇る吉野の建築物である。
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