NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/12


鉦鼓 Shouko 

Jp

 鉦鼓(しょうこ)は、中央にある青銅製の皿型を撥(ばち)で打って鳴らす楽器で、日本古来の伝統音楽である雅楽で使用されるものである。
 歴史の長い雅楽の中にあって、唯一の金属製楽器であり、管弦演奏には楽鉦鼓(がくしょうこ)や釣り鉦鼓が用いられ、舞楽には大鉦鼓、道楽に担い鉦鼓など様々な種類が用いられている。
 撥の先端は棗(なつめ)の形で、水牛の角などの固い素材で作られており、打ち鳴らすと澄んだ甲高い音を出す。
 合奏においては大きく表には出ないが、雅楽特有のある種単調な旋律の流れの中にリズムパターンを刻んでアクセントを加えると共に曲目の速度である拍子を調整する役目を持つ。
 そうした拍子を撥の片方だけで打つチンという奏法と、両方を続けて打つチチンの二つを使い分けながらたくみにリードしていく。
 悠久の歴史を持つ雅楽の中にあって、縁の下の力持ちのような存在の楽器である。
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2008/4/8


津軽三味線 Tsugarujamisen 

Jp

 津軽地方には、日本の民芸音楽である「津軽三味線(つがるじゃみせん)」が伝承されているという。津軽三大民謡(津軽三ツ物)として「津軽じょんから節」「津軽よされ節」「津軽小原節」が有名だとされる。
 以前は、「坊様三味線(ぼさまじゃみせん)」と呼ばれ、目の不自由な男の人が、三味線を弾き鳴らす門付け芸人のことを指していたといわれる。門付けとは、生活の為に村々をまわり、三味線を弾いてお米をもらうことで、これが津軽三味線の始まりだといわれている。明治の初めに、金木出身である「仁太坊(にたぼう)」という盲目の三味線弾きが現れ、後の津軽三味線を作り上げたという。
 津軽三味線の特長は、音量が大きく撥(ばち)を叩きつけるように弾くことである。弾き手は型にとらわれずに自由にアドリブで演奏し、そのスタイルははジャズにもよく似ていると言われる。
 また、三味線は大きく胴と棹(さお)に分けられ、種類は太棹・中棹・細棹とあるが、津軽三味線は棹の部分が太く重いことで知られる。
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